トップ>不動産トピックス>物件情報の検索デバイス、「スマートフォン」が初めて「PC」を上回り、8割超に
不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)はこのたび、「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果を発表した。不動産情報サイトの利用実態とその推移を調査するために年1回実施しているもので、今回は13回目。平成27年3月19日~5月17日の間に、一般消費者向けにインターネット上でアンケート調査を行い、携帯・スマートフォン・タブレット利用者を含む不動産情報サイトでの物件検索経験者1,323人(男性28.9%、女性71.1%)の有効回答を得たもの。
物件情報は何を使って調べたかを複数回答で聞いたところ、「スマートフォン」(84.6%、前年53.4%)が最も多く(図1)、次いで「PC」(同48.9%、80.2%)、「タブレット(iPadなど)」(同10.3%、9.3%)の順となった。「スマートフォン」はここ2年で急速に伸び、初めて「PC」を大きく上回る結果となった。
「スマートフォン」の利用割合を年代別に見ると、20代以下(318人)では94.3%、30代(590人)では89.0%、40代(297人)では77.1%、50代以上(118人)では55.1%となり、唯一「PC」の方が高かった50代以上でも過半数を占めた。
男女別に見ると、「スマートフォン」の利用割合は、女性(89.5%)の方が男性(72.6%)よりも高かったが、男性でもPC(男性62.7%、女性43.3%)を上回った。
また、売買・賃貸別に見ると、売買(81.4%、前年44.1%)、賃貸(同87.3%、59.6%)ともに「スマートフォン」の利用割合は増加したが、特に「売買検討者の〝スマホ派″の伸びが大きい」結果となった。
問い合わせ・訪問時に不動産会社を選ぶ際のポイントを複数回答で聞いたところ、トップは「物件の写真の点数が多い」(71.9%)で、売買検討者(64.8%)、賃貸検討者(79.1%)ともに抜きんでて多かった。また、売買検討者では、「物件のウィークポイントも書かれている(鉄塔が近い、大通りに面している等)」(35.8%)が、前回調査より2ランクアップし、2位の「他にもたくさんの物件を掲載している」(41.4%)に次いで多くなったことを受け、同協議会では「マイナス情報の開示を求める人が増加していることも分かった」と見ている。
※不動産情報サイト事業者連絡協議会 「不動産情報サイト利用者意識アンケート」
不動産会社の対応に満足したとき、または不満だったときにどのような行動をとるかを複数回答で聞いたところ、「満足したとき」は「住まいを探している知人や親族に、会社や営業マンを紹介する」(45.2%)が最も多く(図2)、次いで「契約終了後も定期的に関係を維持する」(24.9%)、「不動産会社のレビューができるサイトがあったら星をつけたりコメントを書く」(22.7%)の順となった。逆に「不満だったとき」は「知人や親族などに対応が不満であったことを伝える」(53.3%)、「不動産会社にクレームを言う」(33.3%)、「不動産会社のレビューができるサイトがあったら星をつけたりコメントを書く」(16.7%)の順だった。
また、重要事項説明がTV電話等で実施できるとしたらどのように思うかを単一回答で聞いたところ、賃貸契約時・売買契約時ともに「重要事項説明は大切なものなので、不動産会社に出向いて説明を受けたいと思う」(賃貸契約時30.8%、売買契約時32.4%)が最も多かった。次いで多かったのは、賃貸では「説明を受けるためにわざわざ不動産会社に出向かなくて良いので便利だと思う」(22.3%)、売買では「重要事項説明を対面以外の方法(TV電話等)で受けるのは不安に思う」(24.3%)だった。
※不動産情報サイト事業者連絡協議会 「不動産情報サイト利用者意識アンケート」