トップ>不動産トピックス>賃貸住宅に住む既婚女性、4人に3人が「住宅の機能性に不満点がある」
(株)LIXIL住宅研究所はこのたび、「賃貸住宅の不満に関する調査報告」を発表した。賃貸アパート・マンションや公営住宅に住む全国の既婚女性750人(20代、30代、40代、50代、60代以上それぞれ150人ずつ)を対象として、平成27年5月28日~6月2日にインターネット調査を実施したもの。
現在住んでいる賃貸住宅の機能性について聞いたところ、全体(750人)の75.7%が「不満点がある」と回答した(図1)。住居形態別に見ると、アパート(268人)では「不満点がある」が80.6%となり、マンション(346人)の71.4%、公営住宅(136人)の77.2%より高かった。
現在住んでいる賃貸住宅の機能性に「不満点がある」と回答した568人に、どんな点が不満かを複数回答で聞いたところ、最も多いのは「上階の足音や声が響く」(27.5%)で、次いで「断熱効果が弱く、夏暑く、冬寒い」(24.8%)、「風通しが悪く、湿気がこもり、カビが生えやすい」(23.6%)、「壁が薄いため、隣室や外の音がうるさく、室内の音も外にもれる」(23.1%)の順となり、防音(遮音)に関わる項目が上位となった。
さらに、現在の住まいの不満点を解消するために引っ越しを考えているかどうかを聞いたところ、「すぐにでも引っ越ししたいと思っている」は17.1%、「次の更新の際に引っ越ししたいと思っている」は18.1%となり、合計35.2%の人が引っ越しを検討していることが分かった。
※(株)LIXIL住宅研究所 「賃貸住宅の不満に関する調査報告」
賃貸住宅を選ぶ際の、選択の必須条件について複数回答で聞いたところ、最も多いのは「風呂とトイレは別室になっていること」(68.8%)で、次いで「内装がきれいであること」(58.3%)、「ベランダ・バルコニーがあること」(52.0%)、「駐車場があること」(47.9%)、「部屋の防音効果が高いこと」(45.5%)の順となった(図2)。
※(株)LIXIL住宅研究所 「賃貸住宅の不満に関する調査報告」