トップ>不動産トピックス>首都圏中古マンション・中古一戸建てともに成約件数は前年同期より減少
(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)はこのたび、「季報 Market Watch サマリーレポート 2015年1~3月期」を発表した。同機構に登録された不動産物件のうち、首都圏(東京都区部、東京都多摩地域、埼玉県、千葉県、横浜市・川崎市、神奈川県その他)における平成27年1~3月の不動産流通市場の動向をまとめたもの。
平成27年1~3月の首都圏における中古マンションの成約件数は9,460件(前年同期比マイナス5.3%)で(表1)、4四半期連続での減少となった。平均成約㎡単価は44.8万円(同プラス7.6%)で9四半期連続の上昇、平均成約価格は2,892万円(同プラス8.0%)で10四半期連続の上昇。成約物件の平均専有面積は64.6㎡(同プラス0.4%)だった。平均築年数は19.4年(同プラス0.1年)で、ほぼ横ばい。築年帯別の成約件数構成比を見ると、築31年以上の比率は23.2%となり、前期(平成26年9~12月)から0.8ポイント縮小した。
エリア別に見ると、成約件数は全てのエリアにおいて、平成26年4~6月期から前年同期比で減少している。一方、平均成約㎡単価は、全てのエリアにおいて平成26年7~9月期から上昇しており、特に東京都区部は9四半期連続、横浜・川崎市は8四半期連続での上昇となった。
※(公財)東日本不動産流通機構 「季報 Market Watch サマリーレポート 2015年1~3月期」より抜粋して作成
平成27年1~3月の首都圏における中古一戸建ての成約件数は2,993件(前年同期比マイナス2.7%)で(表2)、6四半期連続での減少となった。平均成約価格は3,099万円(同プラス5.2%)で、2四半期連続で上昇。成約物件の平均土地面積は146.6㎡(同プラス1.3%)と3四半期連続で拡大し、平均建物面積は106.9㎡(同プラス2.6%)となった。平均築年数は20.3年(同プラス0.2年)。築年帯別の成約件数構成比を見ると、築31年以上の物件が占める割合は20.2%となり、前期の21.0%から0.8ポイント縮小する結果となった。
エリア別に見ると、成約件数は、東京都区部と横浜・川崎市が前年同期比で増加し、その他のエリアでは減少となった。東京都区部と横浜・川崎市は成約件数比率で見ても前年同期比・前期比ともに上昇。平均成約価格は、千葉県と横浜・川崎市、神奈川県他のエリア以外では前年同期比で上昇しており、特に多摩エリアは4四半期連続での上昇となった。
※(公財)東日本不動産流通機構 「季報 Market Watch サマリーレポート 2015年1~3月期」より抜粋して作成