トップ>不動産トピックス>中古一戸建て・中古マンションを検討する人の割合が増加
不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)はこのたび、「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果を発表した。不動産情報サイトの利用実態とその推移を調査するために年1回実施しているもので、今回は12回目。平成26年3月19日~6月21日の間に、一般消費者向けにインターネット上でアンケート調査を行い、携帯・スマートフォン・タブレット利用者を含む不動産情報サイトでの物件検索経験者1,139人(男性39.4%、女性60.6%)の有効回答を得たもの。
今回検討した物件種別を複数回答で聞いたところ、売買物件検索者(456人)では新築マンション(53.9%)が最も多く(図1)、次いで新築一戸建て(46.5%)、中古マンション(44.5%)、中古一戸建て(39.9%)の順となった。前年(平成25年)と比べると、中古マンションは6.8ポイント増、中古一戸建ても9.4ポイント増となり、「中古物件検討者の増加が目立つ」結果となった。賃貸物件検索者(683人)では、賃貸マンション(74.4%)、賃貸アパート(72.0%)、賃貸一戸建て(25.8%)の順。賃貸一戸建ては前年から4.8ポイント増となり、「アパート・マンションに比べ、『一戸建て』検討者の伸びが大きい」結果となった。
物件を探す際に希望する設備等を複数回答で聞いたところ、最も多かったのは、売買一戸建て検討者(172人)では「駐車場あり」(65.7%)、売買マンション検討者(239人)では「インターネット接続可」(59.4%)、賃貸物件検討者(614人)では「バス・トイレ別」(65.6%)だった。「インターネット接続可」は、売買一戸建て検討者・賃貸物件検討者でも2位にランクインしており「物件種別を問わず人気が高い」という。
※不動産情報サイト事業者連絡協議会 「不動産情報サイト利用者意識アンケート」
サイトで検索後、不動産会社に物件の問い合わせをした人は、売買物件検討者では74.6%、賃貸物件検討者では67.5%。問い合わせ後に不動産会社を訪問した人は、売買物件検討者では86.8%、賃貸物件検討者では76.1%で、問い合わせ率、訪問率(問い合わせ者に占める訪問者の割合)ともに、賃貸物件検討者の方が低かった。しかし、不動産会社を訪問した後に物件の契約をしたかどうかを聞いたところ、契約率※は、売買物件検討者では41.7%、賃貸物件検討者では62.1%と、賃貸物件検討者の方が高かった。RSCでは、「賃貸は、問い合わせ率・訪問率は売買より低いものの、訪問に至れば、契約を決断する人が多いことが分かる」と見ている。
※訪問者に占める契約者(問い合わせをした物件を契約した割合と問い合わせをした物件以外を契約した割合の合計)の割合
物件情報は何を使って調べたかを複数回答で聞いたところ、前年と比べ、「スマートフォン」の利用割合が全ての年代で増加した。前年は全ての年代で、1位「PC」、2位「スマートフォン」、3位「タブレット(iPadなど)」の順だったが、今回は20代以下(314人)で、1位「スマートフォン」(72.9%)、2位「PC」(70.1%)、3位「タブレット(iPadなど)」(10.8%)の順となった(図2)。一方、「PC」は、50代以上(134人)を除き、全ての年代で10ポイント以上減少した。また、物件検索に「スマートフォン」を使用する人は、「男性より女性、売買より賃貸が多い」という。
※不動産情報サイト事業者連絡協議会 「不動産情報サイト利用者意識アンケート」