トップ>不動産トピックス>老後や健康が不安、約5割が認知症になったら老人ホームへの入居希望
セコム(株)はこのたび、「日本人の不安に関する意識調査」の結果を発表した。日本人がどのようなことに不安を抱き、対策を行っているのか調査すべく、平成24年より経年で実施しているもので、今回で3回目。平成26年8月14~16日に、全国の20~60歳以上の男女500人(20~29歳、30~39歳、40~49歳、50~59歳、60歳以上の各年代で男女50人ずつ)を対象としてインターネットによるアンケート調査を行った。
最近、何かに不安を感じていることはあるかを聞いたところ、「感じている」と回答した人は70.4%(「感じている」26.2%、「どちらかといえば感じている」44.2%)で、約7割に及んだ。最近不安を感じていることのうち、最もあてはまるものを「老後の生活や年金」「健康」「地震」「異常気象」「高齢化」などの選択肢(図1)で聞いたところ、「老後の生活や年金」(40.3%)が最も多く、次いで「健康」(25.6%)、「地震」(7.1%)の順。前年(平成25年)と比較すると、順位は同じだが、「老後や健康に対して不安を抱いている人が増加し、地震や異常気象へ不安を抱いている人が微減という結果」になった。
※セコム(株) 「日本人の不安に関する意識調査」より抜粋
自分自身の認知症について不安を感じる、または感じたことがあるかを聞いたところ、「感じる、または感じた」が15.4%、「どちらかといえば感じる、または感じた」が35.6%と、合計51.0%が不安視していることが分かった。また、家族(両親や配偶者など)の認知症については、59.0%(「感じる、または感じた」20.4%、「どちらかといえば感じる、または感じた」38.6%)と、約6割が不安を感じていた。
自分自身または家族が認知症になった場合の行動について聞いたところ、自分自身については「認知症の改善に努める」(50.6%)、「老人ホームに入居する」(49.4%)、「自宅で、ホームヘルパーに介護してもらう」(18.8%)の順となった(図2)。一方、家族については、「老人ホームに入居させる」(48.1%)、「認知症の改善に努める」(35.3%)、「自分や家族で介護する」(34.9%)の順。同社では、「共に約5割が、『老人ホームへの入居』をあげており、症状の改善を期待したり、自宅介護を希望する一方で、現実的な側面として、老人ホームを選択する意識が高く、今後ますます、老人ホームニーズが高まることが予想される」としている。
※セコム(株) 「日本人の不安に関する意識調査」