トップ>不動産トピックス>空き家となっている親世帯の住宅のうち、5割超が3年以上「空き家状態」
積水化学工業(株)の調査研究機関である(株)住環境研究所はこのたび、ミニニュースレター「増える親家空き家の実態」を発表した。
親家(親世帯の住宅)が空き家となっている50~60代を対象として、インターネット調査を行い、618人(親が存命206人、親が死亡しており過去5年以内に相続206人、親が死亡しており過去5年内に相続した親家を既に賃貸または売却206人)の有効回答を得たもの。空き家となっている親家の建設年は、1970年代が28%、1960年代が24%、1950年代までが20%、1980年代が13%、1990年代以降が8%で、築40~50年の住宅が52%を占めた。
親家が空き家となっている期間は、全体では「1~3年未満」(31%)が最も多く、次いで「5年以上」(22%)、「3~5年未満」(21%)、「1年未満」(19%)の順(図1)。3年以上空き家となっているのは、親が存命の206人で53%、親が死亡している206人で52%を占めており、「空き家の長期化傾向がうかがえる」と同社では見ている。親家を既に賃貸または売却した206人でも、1年以内に解決したのは43%(「1年未満」(24%)と「空き家期間はない」(19%)の合計)で、残りの6割弱は「空き家の状態が1年以上続いていた」ことになり、同社では「親家処分は簡単ではない」と見ている。
また、親が存命している206人(片親存命91%、両親とも存命9%)の親年齢は、平均86.1歳で、80代が63%、90歳以上が29%を占めている。存命している片親の居住場所では、「介護病院や病院」(父親39%、母親43%)が最多となり、同社によると「高齢ということもあって2世帯居住や介護施設・老人ホームに入居するケースもあり親存命でも親家が空き家になるケースが増えている」という。

※(株)住環境研究所 「増える親家空き家の実態」
親家を空き家にしている理由は、「荷物の整理などが億劫で、先延ばしにしている」(37%)が最も多く、次いで「先祖代々の仏壇などがあり、処分できない」(25%)、「実家を処分するには、気持ちの整理がつかない」(24%)など様々で(図2)、「取り壊し費用がない」(14%)や「老朽化のため住める状態ではない」(12%)といった理由も挙げられたという。
親家が空き家となっている412人に、今後5年程度を想定した活用意向を聞いたところ、「そのまま空き家」が28%、「現状の利用方法を継続」が19%、「自分、または親族が居住」が9%、「売却」が31%、「賃貸」が9%となり、活用意向がある人(「売却」と「賃貸」の合計)は40%を占めた。また、親家を既に処分した206人に売却処分した理由を聞いたところ、「活用予定がない」(41%)、「維持管理が大変」(37%)、「費用がかかる」(29%)、「住まないと住宅が傷む」(27%)などが挙がったという。

※(株)住環境研究所 「増える親家空き家の実態」