トップ>不動産トピックス>平成25年の中古マンション流通、各都市の中心部でシェアが高まる
(株)東京カンテイはこのたび、「中古マンション行政区別流通事例数シェア(首都圏、近畿圏・愛知県・福岡県)」を発表した。過去10年間(平成15~25年)の中古マンション流通事例シェアランキングから、その変化と特性を検証したもの。
平成25年の東京都における中古マンション流通事例シェアランキングは、1位が世田谷区(7.59%)、次いで港区(6.72%)、大田区(5.67%)の順だった(表1)。平成15年以降、上位は23区が占めており、同社は「平成12年以降顕著となった新築マンションの都心集中と地価下落の影響で、職住近接が実現できる立地に中古マンションストックが増えたのが要因」と見ている。中でもトップ2は、平成15年、平成20年、平成24年のランキングでも世田谷区・港区が占めており、同社では「ストック=絶対数の多いところが上位になっている」としている。
神奈川県は、横浜市港北区(5.16%)、横浜市中区(4.55%)、横浜市鶴見区(4.39%)の順。平成15年には2位、平成20年には1位だった川崎市宮前区は6位に、同様に4位、2位だった横浜市青葉区は8位にそれぞれ後退した。1位の横浜市港北区は、「港北ニュータウンから豊富な中古マンション事例が発生しており、住環境も年々整備され向上していることから」平成15年は1位、平成20年は3位、平成24、25年は1位と、高順位をキープしている。
千葉県は、船橋市(14.37%)、市川市(11.07%)、松戸市(9.79%)の順で、これに千葉市美浜区を加えた上位4位は平成15年から変わっていない。同社では「千葉県は総じて都心方面への交通利便性の高い地域のシェアが高くなっており、千葉市ではなく東京寄りの地域への集中が顕著」と見ている。
埼玉県は、川口市(15.23%)、所沢市(5.91%)、越谷市(4.80%)の順となり、川口市のシェアが群を抜いて高い。「川口市は東京都隣接という立地条件の良さから、新築マンションの供給が多く、県内では最もマンション供給に適した地域」と同社では見ている。
また、同社では「新築マンションがコンスタントに供給され、市場が活性化している地域に中古物件の流通も集中」するとしており、「東京都では都心とその周辺に、神奈川県では横浜市中心部に、千葉県、埼玉県では東京都心部へのアクセスが良好な地域に各々集中するといった傾向も表れている」と指摘している。

※(株)東京カンテイ 中古マンション行政区別流通事例数シェア(首都圏)より抜粋して作成
平成25年の大阪府における中古マンション流通事例シェアランキングは、吹田市(8.51%)、豊中市(7.23%)、大阪市淀川区(5.21%)の順(表2)。平成15年には、「吹田市、豊中市、茨木市、箕面市など『北摂』の行政区がベスト10の多くを占めて」おり、大阪市内は3区のランクインだったが、平成20年には6区に、平成24年には7区に増加しており、「大阪市内での中古マンション流通活性化が平成20年以降進んだことがわかる」としている。
兵庫県は、西宮市(12.99%)、神戸市東灘区(10.63%)、尼崎市(10.15%)の順。西宮市は、平成15年、平成20年、平成24年でも1位となっており、シェアも約12~13%を維持していることから、同社では「兵庫県における中古マンション流通の中心地と言って良い」としている。「阪神間の人気エリアである西宮市、芦屋市、神戸市東灘区、中央区」は徐々にランキングを上げており、平成25年にはいずれもベスト10入りする結果となった。
愛知県は、「もともと名古屋市中心部の千種区と中区の流通シェアが高く」、名古屋市千種区(6.66%)、名古屋市天白区(6.09%)、名古屋市中区(6.02%)の順となった。
福岡県は、「圧倒的に福岡市の中古流通が活性化」しており、1位は福岡市中央区(17.28%)、次いで福岡市博多区(10.90%)、福岡市南区(9.86%)の順。福岡市の7区(中央区、博多区、南区、東区、西区、早良区、城南区)は、平成15年、平成20年、平成24年、平成25年の全てで上位10位に入っている。特に福岡市中央区は、圧倒的なシェアを維持している。
同社では、「大阪市、神戸市では各中心部に中古流通事例が集中してシェアが高まっている状況が明らか」と見ており、「名古屋市や福岡市も同様」と指摘している。また、「これら各中心部の行政区は例外なく新築マンションの供給中心地で、当然のことながらその新築マンションから後年発生する中古物件の流通が増加し、結果的にシェアも高く維持されるということが明らかである」とまとめている。

※(株)東京カンテイ 中古マンション行政区別流通事例数シェア(近畿圏・愛知県・福岡県)より抜粋して作成