トップ>不動産トピックス>スマートフォンでの物件検索、前年より大幅に増加し20代では過半数に
不動産情報サイト事業者連絡協議会(以下RSC)はこのたび、「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果を発表した。不動産情報サイトの利用実態とその推移を調査するために年1回実施しているもので、今回は11回目。平成25年3月26日~6月22日の間に、一般消費者向けにインターネット上でアンケート調査を行い、携帯・スマートフォン・タブレット利用者を含む不動産情報サイトでの物件検索経験者1,523人(男性43.6%、女性56.4%)の有効回答を得たもの。
RSCが物件検索の際に何を使って調べたかを複数回答で聞いたところ、「主流は『パソコン』だが、割合は前年に比べ低下」したという。年代別に見ると、「PC」の割合は、20代以下(329人)で84.5%(前年91.9%)、30代(620人)で92.1%(同97.0%)、40代(335人)で94.6%(同99.0%)、50代(239人)で96.7%(同99.4%)と、全ての年代で前年より減少した。一方、「スマートフォン」は、20代以下では54.1%(前年26.6%)、30代では35.2%(同16.5%)、40代では16.4%(同5.8%)、50代では7.9%(同1.2%)と、前年より大幅に増加する結果となった。また、「PC」は、売買物件検索者(881人)では94.0%と、賃貸物件検索者(642人・88.6%)より多く、「スマートフォン」は、賃貸物件検索者(35.4%)の方が売買物件検索者(27.6%)より多かった(図1)。
PC・スマートフォン・タブレット(ipadなど)の不動産情報サイトを利用する理由を複数回答で聞いたところ、最も多かったのは、「PC」(1,397人)では「物件量が豊富だから」(79.0%)、「スマートフォン」(470人)では「どこでも手軽に利用できるから」(66.4%)、タブレット(ipadなど)(105人)では「使いやすいから」(52.4%)だった。
※不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC) 「『不動産情報サイト利用者意識アンケート』調査結果」より抜粋
インターネットでの物件検索後、実際に不動産会社に問い合わせたかを聞いたところ、実際に問い合わせをした人は62.0%だった。売買物件検索者(881人)では69.9%と、賃貸物件検索者(642人)の51.1%を18.8ポイントも上回った。問い合わせた不動産会社数※2は、全体(943人)では平均3.1社で、売買物件検索者(615人)では平均3.5社、賃貸物件検索者(328人)では平均2.5社となった。
検索した物件の中から問い合わせをする物件を選ぶ際に“参考になる”と思う情報を聞いたところ、トップは「物件の写真の種類(撮影された箇所)が多い」(80.4%)で、次いで「物件の写真数が多い」(73.9%)、「物件の写真が大きい」(53.2%)の順となった(図2)。RSCでは、「写真掲載の良し悪しが、物件の選定に大きく影響」していると見ている。
問い合わせ後の不動産会社訪問率※3は、全体(944人)では79.2%(「問い合わせをした不動産会社を訪問」47.0%、「問い合わせをした不動産会社に加え他の会社も訪問」30.2%、「問い合わせをした不動産会社ではない会社を訪問」2.0%)、売買物件検索者(616人)では80.0%(同45.3%、32.6%、2.1%)、賃貸物件検索者(328人)では77.7%(同50.3%、25.6%、1.8%)となった。
※2 問い合わせ社数が20社超の回答はベースから除いて集計
※3 「訪問していない」という回答以外の合計
※不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC) 「『不動産情報サイト利用者意識アンケート』調査結果」