トップ>不動産トピックス>約8割が治安悪化、8割以上が災害増加を懸念するも、約7割は対策を講じず
セコム(株)は「日本人の不安に関する意識調査」の結果を発表した。全国の男女500人(20代、30代、40代、50代、60歳以上/男女各50人ずつ)を対象として、平成25年8月29~30日にインターネットによるアンケート調査を実施し、東日本大震災の発生から2年6ヶ月となる9月11日に発表したもの。
最近、何かに不安を感じていることはあるかを聞いたところ、「感じている」が32.8%、「どちらかといえば感じている」が45.4%と、全体の78.2%が「最近、不安を感じている」と回答し、昨年(平成24年)の72.4%(「感じている」26.6%、「どちらかといえば感じている」45.8%)を上回った。性別・年代別に見ると、「特に、40代男性86.0%(昨年72.0%)、40代女性86.0%(同68.0%)と、40代の増加が顕著」となった。
最近不安を感じていることのうち、最も当てはまるものは何かを聞いたところ、最多は「老後の生活や年金」(36.6%)で(図1)、次いで「健康」(23.5%)、「地震」(9.0%)、「異常気象」(7.2%)の順となった。
※セコム(株) 「日本人の不安に関する意識調査」より抜粋して作成
今後、治安悪化や犯罪増加の可能性があると思うかを聞いたところ、「そのように思う」が18.2%、「どちらかといえばそのように思う」が62.0%となり、全体の80.2%が今後の治安悪化を懸念している結果となった。昨年の83.2%と比べると微減したが、「依然として、8割以上の人が治安悪化や犯罪増加を懸念している」ことが分かった。
また、今後の災害増加や被害の拡大の可能性があると思うかを聞いたところ、「そのように思う」が22.8%、「どちらかといえばそのように思う」が61.8%と、全体の84.6%が災害増加や被害の拡大を懸念していることが分かった。昨年(「そのように思う」22.0%、「どちらかといえばそのように思う」62.6%)同様、災害増加や被害拡大への「強い不安が浮き彫りになった」と同社では分析している。
その一方で、防犯対策の有無を聞いたところ、「対策をしている」は33.2%、「対策をしていない」は66.8%で、昨年(同33.0%、67.0%)同様、「約7割の人が具体的な対策を講じていない」結果となった(図2)。次に、防災対策の有無を聞いたところ、「対策をしている」が29.4%、「対策をしていない」が70.6%となり、昨年(同31.2%、68.8%)より防災対策を講じていない人が若干増加した。
※セコム(株) 「日本人の不安に関する意識調査」より抜粋して作成