トップ>不動産トピックス>注文・分譲住宅購入者の住宅ローン年間支払額・返済負担率ともに過去5年間で最低
国土交通省はこのたび、「平成24年度 住宅市場動向調査報告書」を公表した。住宅の建設、購入、リフォーム等の実態把握・分析を行い、今後の住宅政策の企画立案の基礎資料とすることを目的に、平成13年度より継続して実施しているもの。
今回はその中から、注文住宅(調査期間:平成24年9月18日~平成25年2月8日、調査数:921件)、分譲住宅(同平成24年9月18日~平成25年2月8日、551件)の購入に関する調査結果について紹介する。
世帯主の年齢は、注文住宅・分譲住宅ともに30歳代が最も多く、注文住宅では40.4%、分譲住宅では過半数の52.0%を占めている。平均年齢は注文住宅では45.2歳、分譲住宅では39.0歳だった。
住宅の建築・購入に要した資金総額の平均は、注文住宅(土地購入資金を含む)で3,614万円、分譲住宅で3,597万円(図1)。資金総額に占める自己資金比率は、注文住宅で42.7%、分譲住宅で31.6%となっている。なお、注文住宅の建築資金総額の平均は2,930万円だった。
また、住宅ローンを有する世帯(住宅金融支援機構提携ローン(フラット35)、民間金融機関、住宅金融支援機構(直接融資)、その他公的機関や勤務先からの借入金を有する世帯)の割合は、注文住宅では68.8%、分譲住宅では63.0%となった。住宅ローンを有する世帯の年間支払額の平均は、注文住宅では110万円、分譲住宅では111.9万円で(図2)、世帯年収に占める返済負担率は、注文住宅で19.1%、分譲住宅で17.3%となった。過去の調査結果と比較すると、注文住宅、分譲住宅ともに、住宅ローンの年間支払額と返済負担率は、過去5年間で最も低くなっている。


※国土交通省 「平成24年度 住宅市場動向調査報告書」より抜粋
他に検討した住宅を複数回答で聞いたところ、注文住宅では「新築一戸建て(注文)」(64.5%)、分譲住宅(一戸建て)では「新築一戸建て(分譲)」(71.5%)、分譲住宅(マンション)では「新築マンション」(77.7%)が最多と、今回建築・購入した住宅と同じ種類の住宅を検討している場合が最も多かった。
今回建築・購入した住宅に決めた理由(複数回答)は、注文住宅では「信頼できる住宅メーカーだったから」(46.7%)、分譲住宅では「新築住宅だから」(63.2%)が最も多くなっている。また、中古住宅にしなかった理由を複数回答で聞いたところ、最も多いのは「新築の方が気持ち良いから」(注文住宅57.8%、分譲住宅73.2%)で、次いで「リフォーム費用などで割高になる」(同30.7%、38.2%)となった。
高齢者等対応設備が整備されている割合(複数回答)は、「手すり」(注文住宅63.1%、分譲住宅41.5%)、「段差のない室内」(同62.9%、45.3%)、「廊下などが車椅子で通行可能な幅※2」(同46.0%、26.3%)だった。
省エネ設備の整備状況(複数回答)を直前の住宅と比較すると、「二重サッシまたは複層ガラスの窓」は注文住宅で77.6%(直前の住宅12.7%)、分譲住宅で38.0%(同3.4%)と、増加幅が大きかった。「太陽光発電装置」は注文住宅で32.7%(同1.0%)と3割を超えており、分譲住宅では7.8%(同0.5%)と、整備されている割合が上がっていた。
※2 おおむね80cm以上あるもの