トップ>不動産トピックス>住宅ローンの希望金利タイプ、「変動型」が増加し「全期間固定型」「固定期間選択型」は減少
住宅金融支援機構はこのたび、「平成24年度 民間住宅ローン利用者の実態調査【民間住宅ローン利用予定者編】(第2回)」の結果を発表した。今後5年以内に、具体的な住宅取得に伴い民間住宅ローンを利用する予定のある全国の20~60歳未満の1,021人(学生、無職は除く)を対象として、平成24年10月19日にインターネットによるアンケート調査を行ったもの。年3回実施しており、今回の調査は平成24年度の第2回となる。
希望する住宅ローンの金利タイプを聞いたところ、前回調査(平成24年6月実施、総数1,019人)と比べ、「全期間固定型」が36.2%から35.4%に、「固定期間選択型」が35.9%から35.3%に減少した(図1)。「変動型」は27.9%から29.4%に増加している。
今後1年間の住宅ローン金利見通しを聞いたところ、「現状よりも上昇する」は26.1%、「ほとんど変わらない」は50.2%、「現状よりも低下する」は7.8%、「見当がつかない」は15.9%となった。希望する金利タイプ別に見ると、「現状よりも上昇する」と考えている人の割合は、「変動型」(300人)では25.0%だが、「全期間固定型」(361人)では26.9%、「固定期間選択型」(360人)では26.1%と、「変動型」に比べ高くなっている。一方、「ほとんど変わらない」と考えている人の割合は、「全期間固定型」では44.6%、「固定期間選択型」では50.6%だが、「変動型」では56.7%を占める結果となった。また、「見当がつかない」と考えている人の割合は、「全期間固定型」では21.6%で、「固定期間選択型」(15.8%)、「変動型」(9.0%)と比べ高くなっている。
※住宅金融支援機構 「平成24年度 民間住宅ローン利用者の実態調査【民間住宅ローン利用予定者編】(第2回)」
住宅取得時に特に重視するものについて複数回答(3つまで回答可)で聞いたところ、最も多いのは「価格・費用」(57.5%)で、次いで「耐震性能」(56.4%)、「立地(災害などに対する安全性)」(26.8%)の順となった(図2)。
「耐震性能」を重視すると回答した576人に、住宅の耐震性能を高めるためにどのようなことを考えているか複数回答で聞いたところ、最も多いのは「コストアップしても、耐震性能を高めたい(耐震等級2以上など)」で、54.2%と過半数を占めている。次いで「コストアップしても、地盤調査・地盤改良工事を行いたい」(40.6%)、「コストアップしても免震構造の住宅にしたい」(36.8%)の順となった。耐震性能を高めるためのコストアップについては、93.4%が「許容できる」と回答している。
また、「省エネ性能」を重視すると回答した238人に、住宅の省エネ性能を高めるためにどのようなことを考えているか複数回答で聞いたところ、「コストアップしても、太陽光発電設備を設置したい」(59.7%)が最も多く、次いで「コストアップしても、LED照明を設置したい」(43.7%)、「コストアップしても、断熱性能を高めたい(次世代省エネ基準の適用など)」(40.3%)の順となった。省エネ性能を高めるためのコストアップは、95.4%が「許容できる」と回答した。
※住宅金融支援機構 「平成24年度 民間住宅ローン利用者の実態調査【民間住宅ローン利用予定者編】(第2回)」