トップ>不動産トピックス>「リノベーション」の認知度は89.7%、「関心ある」は31.5%にいずれも増加
(株)リクルート住まいカンパニーはこのたび、「2012年住まい購入検討者意向調査(リノベーション編)」の結果を発表した。住宅購入検討者の住宅選択における意識や行動を定点的に観測して変化を捕捉することを目的として、平成24年9月20~24日にインターネット調査を実施したもの。調査対象は、札幌市、仙台市、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)、東海(愛知県、岐阜県、三重県)、関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)、広島市、福岡市に住む住宅購入を検討している20歳以上の男女で、1,917人(リフォームのみの検討者は除く)の有効回答を得た。
なお、前回調査(平成19年11月に実施し、1年以内の住宅購入意向者1,500人の有効回答を得た)は首都圏在住者を対象としていたため、前回との比較は首都圏のみとなる。
「リノベーション」という言葉について、首都圏(438人)では89.7%が認知しており、前回調査時(平成19年11月)の69.8%と比べて19.9ポイントの増加となった(図1)。内容理解までできている人も36.2%から51.8%に、関心がある人も18.8%から31.5%に、いずれも増加している。これを年代別に見ると、「関心度、内容理解ともに、年代が高いほど割合が高い結果」となった。
また、他のエリアでは、福岡市(219人)での認知度が94.5%と突出しており、関心がある人の割合も、最も高くなっている。
「中古住宅+リノベーション」の魅力について、首都圏では「魅力的」との回答は70.8%(「たいへん魅力的だと思う」18.5%、「まあ魅力的だと思う」52.1%)、「魅力的だとは思わない」との回答は11.9%(「あまり魅力的だとは思わない」9.4%、「まったく魅力的だとは思わない」2.5%)となった。年代別に見ても、「魅力度についてはほぼ同率」となっている。
他のエリアを見ると、「たいへん魅力的だと思う」との回答が福岡市では27.4%、札幌市(251人)では23.9%と高くなっている。
※(株)リクルート住まいカンパニー 「2012年住まい購入検討者意向調査(リノベーション編)」
「中古住宅+リノベーション」のメリットを聞いたところ、首都圏では「規格化・パターン化された新築分譲住宅と違って、自由設計で住空間に自分らしさを表現できる」ことが「魅力的」であると回答した人が最も多く、72.9%(「たいへん魅力的」21.5%、「まあ魅力的」51.4%)を占めた。次いで多かったのは「中古住宅を買うので、事前に日当たりや周辺環境や近隣住民について確認することができる」で72.0%(「たいへん魅力的」23.1%、「まあ魅力的」48.9%)、3位は「ほとんどの場合、新築住宅を購入するよりもローコストに仕上げられる」で71.9%(「たいへん魅力的」28.5%、「まあ魅力的」43.4%)となった。
これを年代別に見ると、「『規格化・パターン化された新築分譲住宅と違って、自由設計で住空間に自分らしさを表現できる』は20代、50代がやや高く、『古い建物の味わいや雰囲気を残すことができる』は30代が高い」。40代では、「『ほとんどの場合、新築住宅を購入するよりもローコストに仕上げられる』が高い」結果となった。
「中古+リノベーション」を検討したい(「ぜひ検討したい」「検討してもよい」の合算)と回答した人は、首都圏では61.0%(図2)。年代別に見ると、40代で検討したいという回答は68.6%と他の年代に比べて高い割合であった。
他のエリアでは、検討したいと回答した人の割合が、東海(458人)では46.9%、広島市(150人)では50.7%と低い一方で、福岡市では63.9%と最も高くなっている。
※(株)リクルート住まいカンパニー 「2012年住まい購入検討者意向調査(リノベーション編)」