トップ>不動産トピックス>二世帯同居のメリットは、親・子世帯ともに「相互の助け合い」や「二世帯の交流」
パナホーム(株)はこのたび、「二世帯住宅に関する生活者調査」を発表した。首都圏(1都3県)、東海圏(3県)、近畿圏(2府3県)の二世帯住宅に住む親世帯(50~70歳代)と子世帯(30~40歳代)の夫婦を対象に、平成24年2月7~8日に同居に関するインターネット調査を行い、親世帯・子世帯計1,000人(親世帯の夫・妻:各250人、子世帯の夫・妻:各250人)の有効回答を得たもの。さらにより細かな生活者調査として、同社の二世帯住宅に住む親世帯(50~90歳代)と子世帯(20~60歳代)を対象に、平成24年4月20~27日に郵送アンケート調査(有効回答121件)を実施した。
インターネット調査(総数1,000人)で二世帯同居のメリットを聞いたところ、上位3項目は、親世帯では「生活面で相互に助け合える」「孫の成長を間近に見る楽しみ」「万が一の時の安心」、子世帯では「親の健康状態をすぐに把握できる」「育児の日常的サポート」「万が一の時に安心」となった。また、子世帯では「日常の生活費を少なくできる」「自分や家族の体調不良時のサポート」「家事の日常的サポート」も、上位3項目と同程度に多く挙げられていることから、同社では、「親世帯・子世帯ともに、相互の助け合いや万が一の場合の安心をメリットとして感じて」おり、特に「子世帯は親世帯からの家事・育児の日常的サポートや、生活費や住宅購入費が抑えられるなどの経済的なメリットを感じている」と見ている。
一方、デメリットについては、親世帯より子世帯のほうがデメリットを感じる割合が高い。子世帯では「世帯間の価値観の違いによるストレス」「気が休まらない・気疲れ」「友人を家に呼びづらい」が上位に挙げられている。さらに同社は、デメリットを感じる割合は「特に、嫁姑の関係がある息子同居の妻においては顕著に高い」と見ている。ただし、自分の親と同居する娘同居の妻では、「親世帯の干渉によるストレス」や「配偶者への気遣いのストレス」が、他の同居スタイルよりも突出して高かった。
二世帯同居に対する満足度を聞いたところ、親世帯は子世帯よりも総じて満足度が高い結果となった(図1)。特に、息子同居・娘同居の場合ともに、母親の満足度が高くなっている。

※パナホーム(株) 「二世帯住宅に関する生活者調査」
郵送調査(総数121世帯)で、二世帯の関係が良好な空間とその理由を聞いたところ、最も多かったのはリビング(19.6%)で、次いで玄関(12.5%)、ダイニング(9.6%)の順(図2)。多かった理由としては、リビングでは「二世帯の交流ができる」「孫と交流ができる」、玄関では「収納が充実している」「世帯別に空間を設けた」、ダイニングでは「二世帯の交流ができる」となった。一方、ストレスを感じる空間とその理由を聞いたところ、最も多かったのは玄関(18.6%)で、次いでリビング(10.5%)、浴室(8.9%)の順となっている。多かった理由は、玄関では「収納量が不足している」「世帯別に空間を設けたかった」、リビングでは「収納量が不足している」、浴室では「世帯別に空間を設けたかった」「入浴時の音が気になる」だった。同社は、「関係が良好な理由、ストレスに感じる理由のどちらにも『収納』が挙がっており、収納問題の解決は二世帯の住まいの快適性に大きく左右すると考えられる」と分析している。
さらに、二世帯同居における収納について聞いたところ、二世帯同居が原因で収納について困っている空間は、玄関が59.3%と6割近くを占め、次いで洗面脱衣室(32.6%)、キッチン(24.4%)、リビング(23.3%)、子ども部屋(22.1%)、和室(20.9%)、主寝室(18.6%)の順となった。具体的な困りごとは、玄関では「二世帯分の収納量が足りない」(70.3%)、「片方の世帯が場所をとり過ぎる」(23.4%)、「世帯間で使用範囲があいまい」(17.2%)、洗面脱衣室では「二世帯分の収納量が足りない」(36.4%)、「両世帯のものが混在している」(20.5%)、「世帯間で使用範囲があいまい」(18.2%)、リビングでは「子どもや孫のもので散らかる、片付かない」(40.6%)、「二世帯分の収納量が足りない」(28.1%)、「世帯間で使用範囲があいまい」(21.9%)が挙げられている。

※パナホーム(株) 「二世帯住宅に関する生活者調査」