トップ>不動産トピックス>団塊世代の定年後の住まい、男性は一戸建てに、女性はマンションに住み替えを希望
(株)LIXILはこのたび、「団塊世代の住まいおよび庭に関する意識調査」の結果を発表した。東京都・大阪府に住む団塊世代(62~65歳)の男女、または配偶者が団塊世代にあたる女性を対象として、平成24年4月17~20日にインターネットによる調査を実施し、500人(男性314人・女性186人、東京都250人・大阪府250人)の有効回答を得たもの。
「定年後に住まいを変えたいかどうか」を聞いたところ、「住まいを変えたいと思う」との回答は全体で34.4%(男性36.0%、女性31.7%、東京都在住38.0%、大阪府在住30.8%)を占め、団塊世代の約3分の1強が住み替えやリフォームなどで「住まいを変えたい」と思っていることが分かった。
「住まいを変えたい」と答えた172人に対し、住まいの変え方と予算を聞いたところ、最も多かったのは「住み替え」で52.9%(同54.0%、50.8%、57.9%、46.8%)、次いで「リフォーム」が36.0%(同34.5%、39.0%、29.5%、44.2%)となった(図1)。平均予算は、「住み替え」では3,555万円、「リフォーム」では398万円だった。
東京都と大阪府を比べると、「住み替え」の割合は東京都の方が高いが、「リフォーム」の割合は大阪府の方が高くなっている。また、平均予算は、住み替え・リフォーム・修繕とも、東京都の方が高く、特に「住み替え」では、東京都4,126万円、大阪府2,682万円と、1,444万円の差が生じた。
※(株)LIXIL 「団塊世代の住まいおよび庭に関する意識調査」
住み替えたい"理想的な家"のタイプを聞いたところ、最も多かったのは「庭付き一戸建て」で、49.0%(男性53.5%、女性41.4%)と、半数近くを占めた。男女別に見ると、男性では「一戸建て」が55.4%(庭付き53.5%、庭なし1.9%)と高かったのに対し、女性では「マンション」が49.5%(高層マンション9.7%、マンション39.8%)と高くなっている。
住み替えられる"現実的な家"のタイプは、"理想的な家"と同様に、「庭付き一戸建て」が最も多く42.4%(同46.8%、34.9%)を占めた(図2)。男女別に見ると、これも"理想的な家"と同様、男性では「一戸建て」が50.9%(庭付き46.8%、庭なし4.1%)と高かったのに対し、女性では「マンション」が53.8%(高層マンション7.0%、マンション46.8%)と高くなっている。同社では「住まいに求めるタイプとして、男性は『一戸建て派』が多く、女性は『マンション派』が多いことが明らかになった」と見ている。
また、住まいに庭が欲しいかどうかを聞いたところ、「欲しい」との回答は69.0%(同70.1%、67.2%)に達した。「住まいに庭が欲しい」と回答した人に、庭で何がしたいかを聞くと、最も多かったのは「ガーデニングをする(花や植木を育てる、盆栽など)」で80.3%(同79.1%、82.4%)。次いで「家庭菜園をする」が55.4%(同52.7%、60.0%)、「食事やティータイムを楽しむ」が30.7%(同31.4%、29.6%)の順となった。一方、「庭が欲しくない」との回答は31.0%(同29.9%、32.8%)で、その理由は「手入れが面倒そうだから」が68.4%(同64.9%、73.8%)、「マンションがいいから」が56.8%(同55.3%、59.0%)だった。
※(株)LIXIL 「団塊世代の住まいおよび庭に関する意識調査」