トップ>東日本大震災後、被災地での住宅選びは「耐久性・長寿命」「節電・省エネ」を重視
セルコホーム(株)はこのたび、「被災地の生活者意識調査 調査結果」を発表した。青森県・岩手県・宮城県・福島県・茨城県に在住の15~69歳の男女1,000人ずつ、計2,000人を対象として、平成24年1月6~11日にインターネットによるアンケート調査を行い、被災地の生活者の生活や防災に関する意識変化を探ったもの。
この調査結果の中から、今後の住まい選びの参考になる、被災地の生活者の住まいに対する意識変化について紹介しよう。
「生活スタイルや家族とのコミュニケーションに関する意識」について、項目ごとにどの程度あてはまるか質問したところ、「東日本大震災後、『住まい』について重要度が高まった」と考えている人は76.0%(「非常にあてはまる」32.8%、「ややあてはまる」43.2%)に達した(図1)。また、「東日本大震災後、外出が減って家の中(自宅)で過ごすことが増えた」では60.4%が「あてはまらない」と回答した一方、「家族の会話やコミュニケーション量が増えた」では56.2%、「家族の絆が強くなったと思う」では66.4%が「あてはまる」と回答していることから、同社は「家族と過ごす時間自体が増加したとはいえない状況下にありながらも、家族がお互いに密に連絡を取り合うことで絆が強まり、家族が生活を送る場所である『住まい』の重要度が増している被災地の状況がうかがえる」と見ている。
※セルコホーム(株) 「被災地の生活者意識調査 調査結果」
東日本大震災を経験したことで、被災地の生活者は今後どのような基準で住まいを選択するのかを調べたところ、これからの住宅選びで大切だと思うことは、「耐久性・長寿命」が79.4%で最も多く、次いで「節電・省エネ」(77.1%)、「耐震性・躯体・工法」(72.5%)、「高断熱・高気密によって冬暖かく夏涼しいこと」(71.5%)の順となった(図2)。この結果、被災地の生活者が住宅選びで大切にしているのは「1.耐久性が高く、長く居住でき、2.節電や省エネに役立ち家計や環境に優しく、3.地震に強い住宅」であることが分かった。
※セルコホーム(株) 「被災地の生活者意識調査 調査結果」