トップ>不動産トピックス>既存(中古)住宅の購入時に受けたいサービス、第1位は「耐震診断」
(社)不動産流通経営協会(以下FRK)はこのたび、「不動産流通業に関する消費者動向調査」<第16回(2011年度)>の結果を発表した。調査対象は、首都圏1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)で平成22年4月1日~平成23年3月31日の間に購入した住宅の引き渡しを受けた世帯で、959票の有効回答を得たもの。住居形態の内訳は、新築住宅購入者318票(一戸建て116票、マンション199票、建て方不明3票)、既存(中古)住宅購入者641票(一戸建て223票、マンション408票、建て方不明10票)だった。今回と次回(10月26日更新)の2回に分けて、この調査結果の主なポイントについて紹介する。今回はその中から、既存住宅の購入に関する調査結果について紹介しよう。
既存住宅購入者に対し、購入理由を複数回答で聞いたところ、上位3項目は、「希望エリアの物件だったから」(69.7%)、「手頃な価格だったから」(53.4%)、「良質な物件だったから」(47.9%)の順となり、FRKは「立地や物件の価格に次いで、住宅の質が購入の決め手となっていることがうかがえる」と見ている(図1)。また、「新築にはこだわらなかったから」との回答は40.7%で、平成20年調査時の38.1%から、39.6%(平成21年)、40.4%(平成22年)と、「年々微増してきている」。
住宅購入にあたって探した住宅を聞いたところ、既存住宅購入者では、「既存住宅のみ」(17.8%)または「主に既存住宅」(22.8%)との回答が合わせて40.6%を占めた(図2)。この割合は、「年々微増」しているという。また、新築住宅購入者では、「新築住宅のみ」が46.2%と、前回(平成22年)の42.5%から引き続き半数を下回っており、FRKでは「幅広い選択肢の中から住宅を選んでいる様子がうかがえる」としている。


※(社)不動産流通経営協会 「不動産流通業に関する消費者動向調査」<第16回(2011年度)>より抜粋
既存住宅の購入にあたり売買に際して受けたいサービスを複数回答で聞いたところ、既存一戸建て購入者・既存マンション購入者ともに、1、2位は「耐震診断」「建物検査(ホーム・インスペクション)」となった(図3)。また、既存住宅購入者のサービスに対して支払ってもよい金額(平均支払可能額※1)は、「耐震診断」(総数=263)が6.23万円、「建物検査(ホーム・インスペクション)」(総数=219)が5.99万円で、FRKによると「『5~7万円未満』を挙げる割合が最も多くなっており、6割以上が5万円以上の支払い意思を示している」という。
また、既存住宅購入時における建物検査(ホーム・インスペクション)の実施率※2を見てみると、「既に売り主が行っていた」が10.6%、「売り主に依頼して行ってもらった(費用は売り主が負担した)」が1.2%、「売り主に依頼して行ってもらった(費用は自ら負担した)」が2.3%と、合計で14.1%となった。
※1:平均支払可能額は、2.5%トリム平均としている(上位2.5%、下位2.5%を排除して計算)
※2:不動産会社が提供する無償のインスペクションサービス(主に買い主側の購入申込前に実施)が行われた場合を含む

※(社)不動産流通経営協会 「不動産流通業に関する消費者動向調査」<第16回(2011年度)>より抜粋