トップ>不動産トピックス>一戸建て注文住宅の世帯主年齢が若年化、借入金の年収倍率は過去最高水準
(社)住宅生産団体連合会(以下、住団連)はこのほど、「2010年度 戸建注文住宅の顧客実態調査」を行い、調査結果の要約および考察を発表した。平成12年度から毎年1回実施しており、今年で11回目。調査対象エリアは、三大都市圏(東京圏、大阪圏※1、名古屋圏)と地方都市圏(札幌市、仙台市、静岡市※2、広島市、福岡市)で、有効回答数は4,086件だった。
※1:本年度より大阪圏に滋賀県を追加
※2:本年度より追加
一戸建て注文住宅の世帯主の平均年齢は41.1歳となり、昨年度(平成21年度)の41.7歳より若年化している(表1)。経年で見ても、平成19年度は43.0歳、平成20年度は42.1歳で、近年は若年化傾向が続いている。年齢分布で見ると、最も多い「35~39歳」は26.0%で、調査を開始して以来の最高水準となった。反面、55歳以上は減少傾向が続いている。
減少傾向にある平均世帯年収は、昨年度の848万円からさらに41万円減少し、807万円。同様に平均住宅取得費も、昨年度の4,448万円から93万円減少して、4,355万円(建築費と土地代の合計)となった。縮小傾向にあった住宅の延床面積は、昨年度の132㎡からさらに縮小して131㎡だった。
また、都市圏別に平均顧客像を見てみると、「東京圏で世帯主年齢が高く、世帯年収も高い」「延床面積は東京圏で狭く、名古屋圏で広い」(表2)という特徴がうかがえる。住団連によると「建築費(全平均)は、例年は東京圏が最も高かったが、今年度は大阪圏が最も高くなっている」という。
| プロファイル項目 | 平均値 | 備考 |
|---|---|---|
| 有効サンプル数 | n=4,086 | |
| 世帯主年齢 | 41.1歳 | |
| 世帯人数 | 3.53人 | |
| 親子世帯 | 63.3% | 二世帯同居13% |
| 世帯年収 | 807万円 | |
| 建て替え率 | 29.6% | |
| 住宅延床面積 | 131㎡ | |
| 住宅取得費 | 4,355万円 | 建築費と土地代の合計 |
| 建築費 | 3,148万円 | 建て替え3,557万円 |
| 自己資金 | 1,430万円 | 自己資金比率33.3% |
| 贈与額 | 1,228万円 | 「贈与あり」のみ |
| 借入金 | 3,244万円 | 「借入あり」のみ |
| 借入金の年収倍率 | 4.02倍 | 「借入あり」のみ |
| カテゴリー | 全国 | 東京圏 | 名古屋圏 | 大阪圏 | 地方都市圏 |
|---|---|---|---|---|---|
| 世帯主年齢(歳) | 41.1 | 43.3 | 38.6 | 41.1 | 40.4 |
| 世帯人数(人) | 3.53 | 3.56 | 3.50 | 3.43 | 3.59 |
| 世帯年収(万円) | 807 | 875 | 702 | 825 | 789 |
| 住宅延床面積(㎡) | 130.9 | 127.7 | 133.2 | 133.1 | 131.5 |
| 建築費(全平均) (万円) |
3,148 | 3,217 | 3,128 | 3,260 | 2,974 |
| 建築費(建て替え) (万円) |
3,557 | 3,534 | 3,714 | 3,662 | 3,352 |
※(社)住宅生産団体連合会 「2010年度 戸建注文住宅の顧客実態調査」
借入金は「昨年度とほぼ変わらず」、3,244万円。世帯年収が減少しているため、借入金の年収倍率は4.0倍と、調査を開始して以来の最高倍率であった昨年度の3.8倍をさらに上回る結果となった(図)。住宅取得費の世帯年収倍率は6.0倍で、昨年度の5.9倍と比べわずかに増加した。
住団連では、「世帯主年齢が低下し、それに応じて世帯年収が減り、自己資金が減ったことから、借入金を増額するとともに、住宅の規模を縮小している傾向が、年々進んでいることが読み取れる」と見ている。
※(社)住宅生産団体連合会 「2010年度 戸建注文住宅の顧客実態調査」