トップ>不動産トピックス>77.6%がマンション管理組合の総会に参加するものの、長期修繕計画の認知度は74.4%
(株)東急コミュニティーはこのたび、「マンション管理と住まいのアンケート調査」の結果を発表した。
同社の管理するマンションの居住者(世帯主または配偶者)4,000世帯を対象に実施し、1,967世帯の有効回答を得たもの。同調査は昭和61年から開始しており、12回目の今回は平成22年8月中旬~9月13日の間に実施。有効回答者の平均年齢は56.6歳で、平均家族人数2.7人、平均居住年数13.4年、平均専有面積76.1㎡、平均築年数17.5年だった。
「マンションの管理組合の活動」について聞いたところ、主な組合活動について最も認知度が高かったのは「理事会の活動内容・検討事項」で、89.8%が「知っている」(「よく知っている」32.3%、「大体知っている」57.5%)と回答した(図1)。一方、最も低かったのは「マンションの長期修繕計画」で、74.4%(「よく知っている」20.4%、「大体知っている」54.0%)。前回調査時(平成19年11月下旬~12月中旬)と比べると、「管理規約や使用細則の内容」以外のすべての項目で認知度スコアが上昇している。
管理組合活動への参加状況で最も高かったのは、「管理組合の総会(定期総会、臨時総会)」で、77.6%(「よく参加している」51.5%、「時々参加している」26.1%)と、4人に3人は管理組合の総会に参加していることがわかった(図2)。次に高かったのは「防災訓練(火災、震災など)」で、43.1%(「よく参加している」21.8%、「時々参加している」21.3%)。これは前回の38.0%より5%以上、上昇している。
また、管理組合の災害対策の不安点では、「災害用備品や食料」(58.2%)が最も多く、次いで「避難場所や避難経路」(44.9%)、「家族や知人との連絡」(22.6%)となった。
※(株)東急コミュニティー 「マンション管理と住まいのアンケート調査」
「住まい」に関して聞いたところ、現在のマンションの満足度については、「満足」と答えた人が74.9%(「かなり満足」27.9%、「やや満足」47.0%)、「どちらともいえない」が11.1%、「不満」が13.1%(「やや不満」11.3%、「かなり不満」1.8%)となった。
また、専有部分のリフォームを実施・検討した場所で最も多いのは、「壁紙・クロスの交換・塗り直し」で66.9%(図3)。次いで「フローリング・カーペットの張り替え・改修」が59.7%、「浴室・洗面の取り替え・改修」が51.8%だった。築年別に見ると、「年数が長くなるほど、『壁紙・クロスの交換・塗り直し』『浴室・洗面の取り替え・改修』『トイレの取り替え・改修』が高くなる傾向」にあるという。
※(株)東急コミュニティー 「マンション管理と住まいのアンケート調査」