トップ>不動産トピックス>「同居し介護」は全体の約6割、「十分な住まいがあること」が大きな理由に
積水化学工業(株)の調査研究機関である(株)住環境研究所は、平成22年12月に「親の介護に伴う住まい変化調査」の結果を発表した。この調査は、平成22年8月に同社が発表した「介護と同居に関するアンケート調査」の続編調査として行ったもの。
調査対象は、親の介護予定がある人(全国の55~64歳の男女・持ち家居住者616人)と、現在、親を介護中または、過去に親の介護経験がある人(全国の55~69歳の男女・持ち家居住者838人)の計1,454人で、同年8月にインターネットによるアンケート調査を実施した。回答者の年齢帯は、介護予定者では55~59歳が50%、60~64歳が50%。介護経験者では55~59歳が33%、60~64歳が37%、65~69歳が30%だった。
介護スタイルについて聞いたところ、全体の65%が「自分または親の家に同居し介護」と回答した(図1)。介護経験者では72%、介護予定者では56%で、16ポイントの差が生じている。介護予定者で自分達が主体となって介護を行う人のみを抽出してみると、「自分の家、親の家に同居し介護」と回答したのは、現在親と同居中の人(194人)では99%。一方、現在親と別居している人(301人)では、「自分の家、親の家に同居し介護」が45%、「親とは同居せず近居して介護」が41%、「親とは同居せず遠距離で介護」が14%となり、同社では「55%の人が距離感を持った介護を望んでいる」と見ている。
※(株)住環境研究所 「『親の介護に伴う住まい変化調査』について」
介護スタイルで「親と同居し介護」と回答した941人(介護経験者599人、介護予定者342人)について介護同居のタイプを見てみると、「親とはもともと同居で介護」は56%(同58%、53%)、「親を呼び寄せ同居で介護」は26%(同27%、25%)、「自分達が親の所へ行き同居し介護」は15%(同12%、21%)となった(図2)。
親を呼び寄せる理由で最も多かったのは、「自分、配偶者に仕事があり離れられない」で48%(同46%、53%)、次いで「自分達の方に同居するのに十分な住まいがある」が47%(同47%、48%)。自分達が親のところへ行く理由としては「親の方に同居するのに十分な住まいがある」が42%(同43%、42%)で最も多く、同社では「介護を機に同居する場合、同居するのに十分な住まいがあることが大きな理由となっている」と見ている。
介護経験者のうち、39%が「住まいを変えた」と回答しており、内訳は、「リフォームをした」が73%、「住み替えて新しく一戸建て住宅を購入した」が12%、「建て替えた」が11%、「住み替えて新しくマンションを購入した」が4%となった。
※(株)住環境研究所 「『親の介護に伴う住まい変化調査』について」