トップ>不動産トピックス>新築マンションの坪単価、駅徒歩1分より3分の方が高い
(株)東京カンテイはこのたび、「三大都市圏 最寄駅からの所要時間とマンション価格の相関性」を発表した。首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)、近畿圏(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県)、中部圏(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)の平成12年以降に竣工した最寄り駅から徒歩15分以内の新築マンション※について、駅徒歩時間別の坪(3.3㎡)単価を算出し、比較したもの。
※専有面積30㎡未満、事務所・店舗用のユニットは集計から除外
新築マンションの坪単価を駅徒歩時間別に見たところ、三大都市圏ともに坪単価は、駅から徒歩1分よりも3分の方が高いことが分かった。最も高かった所要分数は、首都圏は3分(坪単価216.5万円)、近畿圏は4分(同156.8万円)、中部圏は3分(同131.6万円)だった(図1)。同社は、「徒歩1分というと駅前か駅直結型のマンションに限られるが、かえって居住の用に供するマンションにとっては『駅から近すぎる』ことで、また徒歩3分は駅前の喧噪から適度に距離が離れた絶好の立地条件によって、各々相応の価格が付けられている」と分析している。
坪単価が徒歩1分よりも高いのは、首都圏、近畿圏では徒歩6分まで、中部圏では8分まで。同社では、「“駅近”という付加価値は首都圏においては概ね徒歩6分まで」であり、「中部圏は“駅近”の概念が他の圏域よりやや広くなっている」としている。
※(株)東京カンテイ 「三大都市圏 最寄駅からの所要時間とマンション価格の相関性」の坪単価動向より
新築マンションの坪単価を、駅徒歩時間別に徒歩1分と比較して差を見ると、首都圏では、徒歩7分以遠は徐々に坪単価の開きが大きくなっている(図2)。近畿圏では、徒歩7分以遠は「徒歩1分の水準を下回るものの首都圏と比べて大きな開きが生じていない」。中部圏では、「徒歩9分以遠で坪単価の開きが大きくなる傾向」が見られた。
徒歩1分との平均坪単価差(1分あたり)は、首都圏が2.8万円と最も大きく、近畿圏が0.5万円、中部圏が0.4万円だった。
※(株)東京カンテイ 「三大都市圏 最寄駅からの所要時間とマンション価格の相関性」の1分の格差より