トップ>不動産トピックス>首都圏の賃貸層、部屋の広さより「バストイレ別」を優先
(株)リクルートが運営する不動産・住宅サイト「SUUMO」と、21C.住環境研究会※は、このたび、「第5回首都圏賃貸住宅市場における入居者ニーズと意識調査」の結果を発表した。同研究会の参加企業の店頭で面接による質問紙法を実施し、1,031件(ひとり暮らし711件、ふたり~ファミリー306件)の回答を得たもの。
※ 首都圏の中堅・大手不動産管理会社を中心に約20社で構成され、賃貸物件の市場動向、管理運営上の課題、物件企画等の情報交換と研究を
行っている。
調査は、首都圏の賃貸契約者の設備や仕様に対する意識を把握するために、3年に一度、共同で行っているもの。今回は、平成21年11月~平成22年2月の間に首都圏において賃貸住宅の新規契約または契約更新を行った世帯に対して行った。回答者の平均年齢は、ひとり暮らしが27.95歳、ふたり~ファミリー世帯が34.42歳だった。
契約物件の平均賃料(家賃額+管理費)を見てみると、ひとり暮らしでは7万419円、ふたり~ファミリー世帯では10万1,877円(図1)。全体の平均は8万84円で、前回調査(平成18年9~12月に実施、回答数1,054件)より2,160円減少した。
平均面積は、ひとり暮らしでは24.27㎡、ふたり~ファミリー世帯では53.06㎡で、全体の平均は33.07㎡だった。
図1:賃料(家賃額+管理費)(全体/実数回答)
※21C.住環境研究会 及び (株)リクルート SUUMO 「第5回首都圏賃貸住宅市場における入居者ニーズと意識調査」
調査からは、部屋全体の広さを1Kとして「6畳+バストイレ別」と「7.5畳+バストイレ一緒」のどちらを好むかを聞いたところ、77.3%が「バストイレ別」を選択し、「部屋の広さよりもバストイレ別の優先順位が高いことが分かった」。
また、「絶対必要」と考える設備・仕様については、1位が「備え付けエアコン」で68.2%、2位が「バストイレ別」で61.3%、3位が「ガスコンロキッチン」で45.6%となった(表1)。世帯別に見てみると、「ふたり~ファミリー世帯では『独立洗面台』のニーズが高く、ひとり暮らしの女性では『2階以上の部屋』という回答が多かった」という。
表1:設備・仕様のニーズ:【絶対必要】ランキング(全体/単一回答)
1位 | 備え付けエアコン | 68.2% |
---|---|---|
2位 | バストイレ別 | 61.3% |
3位 | ガスコンロキッチン | 45.6% |
4位 | 健康に害がありそうな素材を使っていない | 45.3% |
5位 | 2階以上の部屋 | 32.6% |
6位 | 独立洗面台 | 30.9% |
7位 | 光ファイバー等の高速通信設備 | 28.8% |
8位 | マンション(鉄筋コンクリート構造) | 28.4% |
9位 | ディンプルキーなどのピッキング対策のカギ | 26.9% |
10位 | 追いだき機能付き風呂 | 19.6% |
※21C.住環境研究会 及び (株)リクルート SUUMO 「第5回首都圏賃貸住宅市場における入居者ニーズと意識調査」