トップ>不動産トピックス>平成21年の平均中古マンション価格は、首都圏・近畿圏ともに前年より下落
(株)東京カンテイは1月26日、「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70㎡価格年別推移(09年・年間版)」を発表した。同社のデータベースに登録された中古マンションの70㎡換算価格について、三大都市圏別に平成12~21年の推移をまとめたもの。
平成21年の中古マンション価格(年間平均)を三大都市圏別に見てみると、首都圏は前年比304万円・9.7%下落の2,824万円、近畿圏は同73万円・3.9%下落の1,800万円、中部圏は前年から横ばいの1,509万円だった(図1)。
首都圏では、平成20年までの価格高騰から反転して下落となった。同社では「月別推移では平成21年夏以降に急落局面から脱却の兆しが見受けられるが、年間平均では大幅なマイナスとなった」と見ている。一方、近畿圏・中部圏では、「月別では概ね横ばいで安定推移しており、首都圏とは推移が異なる」という。
また、三大都市圏すべての都道府県で価格は下落しており、特に、いわゆる「ミニバブル期」(平成19~20年)に価格高騰したエリアほど、大幅な下落となった。
図1:三大都市圏 中古マンション70㎡換算価格 年間平均推移
※(株)東京カンテイ 「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70㎡価格年別推移(09年・年間版)」
首都圏を主要都市別に見ると、東京23区では前年比9.4%下落の4,062万円、横浜市では同6.9%下落の2,593万円、千葉市では同4.1%下落の1,705万円、さいたま市では同8.6%下落の1,950万円だった。特に、ミニバブル期で価格上昇した東京23区や横浜市での反転下落が目立つ(図2)。ただし、同社によると「東京都心6区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区)では、昨年4月以降上昇基調に転じ」、「周辺行政区もやや遅れて堅調な推移を示し始めている」という。
近畿圏では、大阪市が前年比5.6%下落の2,214万円で、神戸市が同3.5%下落の1,807万円と、平成20年までの上昇から反転しての下落となった。中部圏では、名古屋市で同2.6%下落の1,707万円で、小幅な下落となった(図3)。
図2:主要都市別(首都圏) 中古マンション70㎡換算価格 年間平均推移
図3:主要都市別(近畿圏・中部圏) 中古マンション70㎡換算価格 年間平均推移
※(株)東京カンテイ 「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70㎡価格年別推移(09年・年間版)」より抜粋して作成