トップ>不動産トピックス>20代後半・30代の「持ち家志向」は、経済環境にかかわらず依然として堅調
(株)長谷工アーベストが実施したWEBアンケートによると、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に住む20代後半~50代の借家居住者のモニターの約半数が、「持ち家を購入したい」と考えていることが分かった。平成21年4月3日~6日にアンケートを行い、借家層の持ち家志向について、800件の回答を分析したもの。
分析の結果、全体の52.1%が「持ち家を購入したい」と回答していたことが分かった。これは、平成20年3月調査時(52.4%)とほぼ変わらない結果で、「経済環境が大きく変化する中、消費への影響が懸念されながらも、借家層の持ち家志向は底堅く堅調」だという。「持ち家でも賃貸でもどちらでも良い」と回答したのは34.9%(平成20年3月調査時34.7%)、「賃貸が良い」は13.0%(同12.9%)だった。
持ち家志向が高いのは特に若い年代で、「持ち家を購入したい」との回答は、20代後半では63.4%、30代では59.9%と、ほかの年代よりも高いことが分かった(図1)。
図1:将来的に持ち家を購入したいと思いますか?
※(株)長谷工アーベスト プレスリリース
持ち家志向が高かった20代後半と30代が持ち家を希望する理由として、「家賃がもったいない・家賃よりローンの方が得」(20代後半61%、30代48%)、「自由に使えて気兼ねがない」(20代後半40%、30代36%)、「広い住まいに住みたい」(20代後半43%、30代36%)などの「経済性や現在の住居への不満解消」、また、「子どもや家族の為」(20代後半36%、30代30%)、「持ち家の方が人生設計がしやすい」(20代後半29%、30代22%)、「資産形成をしたい」(20代後半20%、30代15%)などの「ライフプラン」に関する回答の割合が、ほかの年代に比べて高い傾向が見られた。
同社では「老後や収入など先行き不安のある今だからこそ、『持ち家』を将来の備えとして考え、早い時期に購入した方が得と考える『堅実』な様子が窺える」としている。