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今夏の節電対策について・北海道電力・関西電力・四国電力・九州電力管内を中心に、節電への自主的な協力を要請

2012年7月11日

Report
国土交通省 土地・建設産業局 不動産業課
 
冬期の節電について

政府では昨冬需給ギャップによる停電の発生を回避するため、ライフライン機能の維持や生産活動等に実質的な影響が生じない範囲で、自主的な節電のご協力をお願いいたしましたが、需要家の皆様のご協力とともに、電力会社による供給力の積み上げの努力や機動的な電力融通等の対応と相まって、計画停電や需要ひっ迫による停電を回避することができました。

今夏の節電について

今夏、北海道電力、関西電力、四国電力、九州電力管内を中心に、電力不足が懸念されます。
政府、電力会社においては、引き続き供給力の確保に最大限の努力をして参りますが、それでもなお電力需要と供給力にはギャップが発生することが懸念されます。
以下でご紹介する「節電メニュー」をご参考に、ご協力をお願いします。

各電力会社管内の需要家に対する要請
事業者やご家庭の需要家の皆様には、ピーク期間・時間帯における以下の使用最大電力の抑制(節電)をお願いいたします。

(1)全国(沖縄を除く)共通の要請

  • 7月2日(月)~9月28日(金)の平日(8月13日~15日を除く。以下同じ)9:00~20:00において「数値目標を伴わない節電」を要請します。
  • 加えて、上記節電に支障の生じない範囲で、揚水発電の供給量増のため、早朝(7:00~9:00)や夜(20:00~25:00)に国民生活や経済活動に支障を生じない範囲での消費電力の抑制を要請します。

(2)東日本(北海道、東北、東京電力)

  • 各電力会社管内において、以下に記載の期間において、以下に定める目標に基づく節電を要請します。
北海道電力管内 ・節電期間:7月23日(月)~9月14日(金)の平日
 9:00~20:00[7月23日(月)~9月7日(金)]
 17:00~20:00[9月10日(月)~9月14 (金)]
・節電目標:対一昨年比 ▲7%以上
東北電力・東京電力管内 ・7月2日(月)~9月28日(金)の平日9:00~20:00
・節電目標:数値目標を伴わない節電

(3)中西日本(中部、関西、北陸、中国、四国、九州電力)

  • 各電力会社管内において、以下に記載の期間において、以下に定める目標に基づく節電を要請します。
関西電力管内 ・節電期間:7月2日(月)~9月7日(金)の平日9:00~20:00
・節電目標:対一昨年比 ▲15%以上
※なお、電気事業法第27条に基づく電気の使用制限については実施しません。
四国電力管内 ・節電期間:7月2日(月)~9月7日(金)の平日9:00~20:00
・節電目標:対一昨年比 ▲7%以上
九州電力管内 ・節電期間:7月2日(月)~9月7日(金)の平日9:00~20:00
・節電目標:対一昨年比 ▲10%以上
中部電力・北陸電力・中国電力管内 ・節電期間:7月2日(月)~9月7日(金)の平日9:00~20:00
・節電目標:対一昨年比 ▲5%以上
なお、上記節電目標については、大飯原子力発電所3号機の再起動が確実となった段階で下表の通り改定される予定です。また、大飯原子力発電所4号機の再起動に伴う節電目標の改定については、大飯原子力発電所3号機の再起動が確実となった段階を目途にその方針を固め、大飯原子力発電所4号機の再起動が確実となった段階で改定する予定です。

再起動して発電が開始され、定格熱出力一定運転となった段階。

  • 中部、北陸、中国電力管内における定着した節電分は、それぞれ一昨年比▲3.6%、▲3.7%、▲2.5%であることから、中部、北陸、中国電力管内の節電目標を、それぞれ▲4%以上、▲4%以上、▲3%以上とします。
  • 東日本地域の節電目標は変更しません。

大飯原子力発電所4号機の再起動に伴う節電目標の改定
大飯原子力発電所3号機の再起動が確実となったため、7月10日に節電目標が上述した通り改定されました。

節電メニュー
事業者、ご家庭の皆様向けに、以下の節電メニューをご紹介します。

■事業者の皆様

5つの基本メニュー
照明 節電効果
(削減率)
1 執務エリアの照明を半分程度間引きする。
13%
2 使用していないエリア(会議室、廊下等)の消灯を徹底する。 3%
空調 節電効果
(削減率)
3 執務室の空調を28℃に設定する(+2℃の場合)。 4%
4 使用していないエリアの空調を停止する。 2%
OA機器 節電効果
(削減率)
5 長時間席を離れるときは、電源を切るかスタンバイモードにする。 3%
さらに効果の大きくなる3つのメニュー
空調 節電効果
(削減率)
1 室内のCO2濃度の基準範囲内で、換気ファンの一定時間の停止、または間欠運転によって外気取入れ量を調整する。
5%
2 ブラインド、遮熱フィルム、ひさし、すだれを活用する。 3%
3 冷凍機の冷水出口温度を高めに設定し、ターボ冷凍機、ヒートポンプ等の動力を削減する(セントラル式空調の場合)。 2%

■ご家庭の皆様

エアコン 節電効果
(削減率)
1 室温を28℃にする。 10%
※設定温度を2度上げた場合
2 すだれやよしずなどで窓からの日差しを和らげる。 10%
3 無理の無い範囲でエアコンを消し、扇風機を使用する。 50%
冷蔵庫 節電効果
(削減率)
4 ・冷蔵庫の設定を「強」から「中」に変える。
・扉を開ける時間をできるだけ減らしましょう。
・食品を詰め込みすぎないようにしましょう。
2%
照明 節電効果
(削減率)
5 日中は不要な照明を消す。 5%
テレビ 節電効果
(削減率)
6 ・省エネモードに設定する。
・画面の輝度を下げ、必要な時以外は消す。
2%
温水洗浄便座 節電効果
(削減率)
7 ・温水のオフ機能、タイマー節電機能を利用する。
・上記の機能がない場合、使わない時はコンセントからプラグを抜く。
いずれかで
1%未満
ジャー炊飯器 節電効果
(削減率)
8 早朝にタイマー機能で一日分をまとめて炊いて、冷蔵庫や冷凍庫に保存する。 2%
待機電力 節電効果
(削減率)
9 ・リモコンではなく、本体の主電源を切る。
・長時間使わない機器はプラグを抜く。
2%
その他にも、消費電力が大きい電気製品は、特に日中(13:00~16:00) を避けて使用していただくなど、ご協力をお願いいたします。

アイロン、電気ポット、電子レンジ、ホットプレート、ドライヤー、トースター、IHクッキングヒーター、食器洗い機、浴室乾燥機、掃除機、乾燥機

※執筆の内容は、2012年6月末時点によるものです。

国土交通省


詳しくは政府の節電ポータルサイト「節電.go.jp」を参照


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