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不動産取引の先輩に聞く「こうすればよかった」住まい探し体験談

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買うときの体験談「希望条件があいまいで、不動産会社にも迷惑をかけてしまった」

自分たちの希望が不明確だったため、不動産会社とうまく交渉できなかった

「住宅ローン金利がこんなに低くて、優遇税制もあって、今が買い時だよ」との親の勧めもあり、ついにマイホーム購入を決意し、夏休みを利用して夫婦でマンション探しをしました。といっても、実は、夫婦で意見がそろっておらず、妻はせっかくだからと新築マンションを希望、私は子どもが転校しなくてもいい地元の中古マンションで十分と考えていました。

まずは、妻の希望する新築マンションのモデルルームを見学。やっぱり新しいものを見てしまうと心が動いてしまうのですが、参考のために地元の不動産会社にお願いして、比較的新しい中古マンションもいくつか見させてもらいました。十分きれいに住まわれていたのか、やっぱり中古で十分と思ってしまいました。

毎日、夫婦で話し合いをしましたが意見はまとまらず、結局、新築マンションの担当者と地元の不動産会社に断りを入れることに。両方とも熱心に説明をしてくれただけに、申し訳なさでいっぱいでした。

親に勧められたからとか、今が買い時という言葉に流されて、自分たちはどんな家が欲しいのかをきちんと話し合っていなかったことを反省。あらためて夫婦で不動産の勉強をしたり、物件価格の相場を調べたり、資金計画を相談したりと、はじめからやり直しです。それでも年内には物件を決めようと、目標を決めて、前向きに考えています。

群馬県・長島さん(仮名)公務員
家族構成/夫本人(公務員・41歳)、妻(公務員・40歳)、子ども(10歳)

新築か中古か(マンションか一戸建てか)で不動産会社との付き合い方も変わる

住まい探しは、購入物件の種類を決めることから始まります。新築なのか中古なのか、マンションなのか一戸建てなのかで、探し方がまったく異なるからです。新築物件であれば、販売センターやモデルルームに行って、物件の説明を受けたり、資金計画の相談をすることになります。中古物件であれば、不動産会社に自分たちの希望条件を伝え、物件探しの依頼をすることになります。物件の種別があいまいな場合は、体験談のケースのように、どっちつかずになってしまうのです。最近の不動産事情を知るために、多くの物件を見ることは大切ですが、それも自分たちの条件がはっきりしていればこそ。まずは、家族で住まいに対する希望、条件を十分に話し合っておくことが大切です。

物件選びでは、こんなところもチェック!

  • 新築と中古で異なるコストにも注意
    立地、広さなど条件が似ているなら、中古物件のほうが安いと考えがちですが、購入時、購入後にかかるコストにも注意しておかないと、結果的には高くついた、ということにもなりかねません。不動産取得にかかる税金や諸費用など、新築と中古での違いがあります。不動産価格の比較だけではなく、こうしたコストも考慮して物件探しをするようにしましょう。
  • 子どもの進学先も考えておく
    子どもの進学先のために、利便性のいい立地の中古物件を探すケースも多く見られます。あらかじめ進学先を予測することは難しいかもしれませんが、新居から通うのが不便ということにならないよう、住まい探しの希望条件のひとつとして、子どもの学校のことは大切な要素です。ある程度の学齢の子どもがいる場合は、夫婦だけではなく子どもも交えて、住まい探しの話し合いをしてはいかがでしょう。
  • 中古物件は取引事例や相場を知ること
    パンフレットなどに販売価格が提示されている新築物件とは異なり、中古物件は、売り主の売却希望価格をもとに、周辺の取引事例やその物件の資産価値を査定して価格が決まります。妥当性のある価格設定がされるはずですが、思わぬ高値づかみを避けるためにも、買い主側も相場を知っておくといいでしょう。また、中古相場がわかれば、予算に合わせた物件探しが容易になります。

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