トップ > 不動産トピックス > 2023年の既存(中古)一戸建て流通量は約8.5万戸、前年から17.3%増加
出典:(株)東京カンテイ 「マンション・一戸建て住宅データ白書 2023」
2024
2.21
(株)東京カンテイはこのたび、「マンション・一戸建て住宅データ白書 2023」を発表した。2023年におけるマンションおよび一戸建て住宅の新築・既存(中古)市場動向をまとめたもの。ここでは、一戸建ての市場動向について紹介する。
集計対象は、全国の土地面積50~300㎡で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内またはバス20分以内の、土地・建物ともに所有権の木造一戸建て。
2023年に供給された新築一戸建て住宅は、全国で11万5,685戸となり、前年(2022年)の11万4,207戸から1.3%増加した。
圏域別に見ると、首都圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)は5万4,993戸(前年比9.0%増)で、「4年連続の減少から大きく上昇に転じる」結果となった。近畿圏(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)は1万6,654戸(同0.3%減)、中部圏(岐阜県、静岡県、愛知県、三重県)は1万5,119戸(同6.8%減)となった。
新築・既存(中古)一戸建て住宅供給戸数
出典:(株)東京カンテイ 「マンション・一戸建て住宅データ白書 2023」
2023年の首都圏における新築一戸建て住宅の一戸当たりの平均価格は4,769万円で、前年の4,523万円から5.4%上昇し、「2015年の調査開始以来最高額を3年連続で更新」した。近畿圏は3,680万円で、前年の3,544万円から3.8%上昇した。中部圏は3,417万円(同0.6%上昇)で、「2015年の調査開始以降8年連続で価格が上昇しているが、上昇率は前年から大きく縮小」する結果となった。
三大都市圏 新築・既存(中古)一戸建て住宅の価格と土地面積・建物面積の変化
出典:(株)東京カンテイ 「マンション・一戸建て住宅データ白書 2023」
2023年に全国で流通した既存(中古)一戸建て住宅は8万5,217戸で、前年の7万2,624戸から17.3%増加した。
圏域別に見ると、首都圏は3万750戸(前年比15.9%増)、近畿圏は2万258戸(同14.3%増)、中部圏は8,213戸(同19.1%増)で、三大都市圏全てで増加した。
2023年の首都圏における既存(中古)一戸建て住宅の一戸当たりの平均価格は4,016万円で、前年の3,919万円から2.5%上昇した。近畿圏は2,589万円(同2.8%上昇)だった。中部圏は2,447万円(同2.3%上昇)で「7年連続の上昇で、前年から上昇率が拡大」する結果となった。