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首都圏既存(中古)マンション成約価格は11年連続で上昇、一戸建ては3年連続で上昇

出典:(公財)東日本不動産流通機構 「首都圏不動産流通市場の動向(2023年)」

2024

2.7

(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)はこのたび、「首都圏不動産流通市場の動向(2023年)」を発表した。同機構に登録された不動産物件のうち、首都圏(東京都区部、東京都多摩地域、埼玉県、千葉県、横浜市・川崎市、神奈川県その他)における2023年1~12月の不動産流通市場の動向をまとめたもの。

首都圏既存(中古)マンションの成約価格・成約㎡単価とも11年連続で上昇

2023年の首都圏における既存(中古)マンションの成約件数は3万5,987件(前年(2022年)比1.6%増)で、2年ぶりに前年を上回った。エリア別に見ると、東京都区部(同4.6%増)、横浜・川崎(同4.1%増)で前年を上回る結果となった。

成約物件の㎡単価は、首都圏平均71.90万円(同6.9%上昇)で、11年連続で上昇。2012年の38.19万円と比べ、この11年で88.3%の上昇となった。エリア別に見ても、全てのエリアで前年から上昇した。

成約物件価格は首都圏平均4,575万円(同7.0%上昇)で、㎡単価と同様に、11年連続で上昇した。エリア別に見ても、全てのエリアで前年から上昇する結果となった。成約物件を価格帯別に見ると、「5,000万円超の各価格帯が成約件数、比率とも拡大している」という。

成約物件の平均専有面積は63.63㎡(同0.06%拡大)で、ほぼ横ばいながら3年ぶりに拡大した。平均築年数は23.83年(前年23.33年)で、経年化が進む結果となった。

既存(中古)マンション成約状況

既存(中古)マンション成約状況

出典:(公財)東日本不動産流通機構 「首都圏不動産流通市場の動向(2023年)」

既存(中古)一戸建ての成約価格は3年連続で上昇、首都圏平均3,848万円に

2023年の首都圏における既存(中古)一戸建ての成約件数は1万2,871件(前年比4.3%減)で、2年連続で前年を下回った。エリア別に見ても、全てのエリアで前年を下回る結果となった。
成約物件価格は、首都圏平均3,848万円(同2.5%上昇)で、3年連続で前年を上回った。 成約物件の平均土地面積は143.79㎡(同0.1%縮小)、平均建物面積は103.96㎡(同0.2%縮小)で、ともに前年から縮小した。平均築年数は21.82年(前年21.31年)で、経年化が進む結果となった。

既存(中古)一戸建て成約状況

既存(中古)一戸建て成約状況

出典:(公財)東日本不動産流通機構 「首都圏不動産流通市場の動向(2023年)」

新築一戸建て住宅の成約件数は4,750件(前年比10.2%増)で、3年ぶりに前年を上回った。成約物件価格は首都圏平均で4,070万円(同1.4%下落)となり、3年ぶりに前年を下回った。成約物件の平均土地面積は124.44㎡(同2.4%拡大)、平均建物面積は98.83㎡(同0.8%拡大)で、ともに2年連続で前年を上回った。

土地(100~200㎡)の成約件数は4,581件(同0.02%減)で、ほぼ横ばいながら、2年連続で前年を下回った。成約物件の㎡単価は首都圏平均24.37万円(同3.8%上昇)で、3年連続で前年を上回った。成約物件価格は首都圏平均3,529万円(同3.9%上昇)で、㎡単価と同様、3年連続で前年を上回る結果となった。

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