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首都圏賃貸物件契約者の3割超がオンライン内見を利用、IT重説の利用率は14.9%に上昇

出典:(株)リクルート 「2022年度 賃貸契約者動向調査(首都圏)」

2023

10.18

(株)リクルートはこのたび、「2022年度 賃貸契約者動向調査(首都圏)」の結果を発表した。2022年度に賃貸物件を契約した人の行動実態やニーズを把握することを目的として、2022年4月1日~2023年3月31日に賃貸住宅へ入居し、物件選びに関与した全国の18歳以上の男女を対象として、2023年6月9~27日にインターネット調査を実施し、1,208件の有効回答を得たもの。

3割超がオンライン内見を利用、オンライン上での賃貸契約(IT重説)の認知率は上昇

訪問した不動産会社の店舗数を単一回答で聞いたところ、全体平均は前年度(2021年度)と同じく1.6店舗だった。
部屋探しの際に見学した物件数(単一回答)は平均2.7件で、微増した前年度(平均2.9件)から再び低下し、「2005年度以降、緩やかな減少傾向が見られる」という。世帯構成別に見ると、見学した物件数が最も多いのはファミリー(平均3.2件)だった。

物件の見学スタイルを単一回答で聞いたところ、オンライン内見のみ実施者は22.7%(前年度20.6%)、オンライン内見・対面での内見併用者は9.8%(同6.8%)で、合計すると32.5%(同27.5%)がオンライン内見を利用している。対面での内見のみ実施者は59.3%(同66.3%)だった。

物件の見学スタイル(単一回答)

物件の見学スタイル(単一回答)

出典:(株)リクルート 「2022年度 賃貸契約者動向調査(首都圏)」

オンライン上で行う賃貸契約(ITによる重要事項説明)の認知率は78.3%(「実際に利用したことがある」14.9%、「どのようなものか知っている」26.2%、「なんとなく聞いたことがある」37.2%)で、前年度の72.2%(同10.9%、25.6%、35.7%)から上昇した。「実際に利用したことがある」の割合が高いのは、世帯構成別ではファミリー(22.1%)で、性・年代別では男性30代(21.0%)、男性20代以下(20.8%)だった。

満足度が高い設備は「ピッキング対策の鍵」「24時間出せるゴミ置き場」

設備に対する満足度※1を、各設備が設置されている人を対象として聞いたところ、最も満足度が高いのは「ディンプルキーなどのピッキング対策の鍵」「24時間出せるゴミ置き場」(同率68.1%)で、次いで「ウォークインクローゼット」(65.8%)、「TVモニター付インターフォン」(65.7%)の順となった。

設備に対する満足度(各設備が設置されている人・各単一回答)

設備に対する満足度(各設備が設置されている人・各単一回答)

※1 各項目について「満足している」「やや満足している」「やや不満」「不満」を選択肢として単一回答で聞き、「満足している」と回答した人の割合を2022年度全体のスコア降順でソート
※2 「非接触キー(指紋認証、暗証番号入力、ICカードによる鍵)」で聴取
※3 「スマートロック(鍵を持たずとも開閉ができる)」で聴取
※4 「システムキッチン(シンク・コンロ・天板・収納が一体化されたキッチン)」で聴取

出典:(株)リクルート 「2022年度 賃貸契約者動向調査(首都圏)」

また、魅力を感じるコンセプト賃貸住宅を複数回答で聞いたところ、最も多いのは「防災賃貸住宅(備蓄倉庫・蓄電池などの災害対応力の充実など)」(34.1%)で、次いで「デザイナーズ賃貸住宅」(27.8%)、「カスタマイズ・DIYができる」(20.3%)の順となった。

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