トップ > 不動産トピックス > 空き家所有者のうち、空き家を利用していない人は3割超。約7割が収益化を検討
出典:スペースシェア総研 「第2回スペースシェアに関する全国実態調査」
2023
10.4
スペースシェア総研はこのたび、「第2回スペースシェアに関する全国実態調査」の結果を発表した。2023年7月21~24日に、全国の20~60代を対象としてインターネット調査を実施し、1万人(20代・30代・40代・50代・60代それぞれ2,000人)の有効回答を得たもの。
空き家の所有状況を聞いたところ、「所有している」が6.2%、「所有していない」が85.4%、「分からない」が8.4%となった。年代別に見ると、「所有している」の割合は、20代で5.2%、30代で5.7%、40代で4.6%、50代で5.8%、60代で10.0%となり、60代の所有率が最も高かった。
空き家を所有する623人に、空き家の利用方法を聞いたところ、「物置として利用」が22.7%、「自身または親族等が物置以外で一時利用」が25.4%となり、合計すると「約50%が自身または親族で活用している」結果となった。一方で、「利用していない」も34.4%を占めた。
空き家の利用方法(空き家を所有する623人)
出典:スペースシェア総研 「第2回スペースシェアに関する全国実態調査」
年代別に見ると、「利用していない」の割合は、20代で14.5%、30代で31.5%、40代で23.9%、50代で41.8%、60代で49.3%となり、50~60代では4割超となった。
空き家の収益化検討状況を聞いたところ、「収益化を検討している」が70.8%と約7割を占めた。年代別に見ると、「収益化を検討している」の割合は、20代で83.5%、30代で85.0%、40代で70.7%、50代で64.7%、60代で59.8%となり、同社では「若年層の収益化意欲が高い」と見ている。
空き家の収益化を検討している441人に、収益化方法を聞いたところ、「売却」(56.0%)が最も多く過半数を占め、次いで、「賃貸」(17.0%)、「レンタルスペース」(10.9%)の順となった。
空き家の収益化方法(空き家の収益化を検討している441人)
出典:スペースシェア総研 「第2回スペースシェアに関する全国実態調査」
なお、「『レンタルスペース』『民泊』を合わせた“スペースシェア”の割合が賃貸を超え」ていることから、同社では「売却に次ぐ主要な選択肢」になっていると見ている。