トップ>不動産トピックス>2020年度の新築マンション供給戸数、首都圏は2年連続で3万戸割れ、近畿圏は1.6万戸
2021年5月12日
(株)不動産経済研究所はこのたび、「首都圏マンション市場動向―2020年度(2020年4月~2021年3月)」および「近畿圏のマンション市場動向―2020年度(2020年4月~2021年3月)」を発表した。
首都圏における2020年度の新築マンションの新規供給戸数は、前年度(2019年度)の2万8,555戸から477戸(1.7%)増加の2万9,032戸となり(表1)、2年連続で3万戸を下回った。エリア別に見ると、東京都区部は1万1,131戸(前年度比15.2%減)、東京都下は3,122戸(同27.2%増)、神奈川県は6,523戸(同1.7%増)、埼玉県は3,573戸(同1.4%減)、千葉県は4,683戸(同59.7%増)となり、東京都区部と埼玉県では前年度より減少し、東京都下、神奈川県、千葉県では増加する結果となった。
2020年度の1戸当たりの平均価格は5,994万円(同1.0%減)で、4年ぶりの下落となった。エリア別に見ると、東京都区部は7,564万円(同2.2%増)、東京都下は5,414万円(同0.8%減)、神奈川県は5,513万円(同5.4%増)、埼玉県は4,571万円(同3.6%増)、千葉県は4,404万円(同0.9%増)となり、東京都下以外では上昇した。㎡単価は平均90.5万円(同0.4%増)で、9年連続で上昇し、「1990年度(94.9万円)以来の高値」となった。
出典:(株)不動産経済研究所 「首都圏マンション市場動向―2020年度(2020年4月~2021年3月)」より抜粋して作成
近畿圏における2020年度の新築マンションの新規供給戸数は、前年度の1万7,452戸から1,213戸(7.0%)減少の1万6,239戸となった(表2)。エリア別に見ると、大阪市は6,007戸(前年度比32.2%減)、大阪府下は3,404戸(同6.2%減)、神戸市は1,867戸(同35.6%増)、兵庫県下は2,404戸(同53.6%増)、京都市は1,187戸(同46.9%増)、京都府下は381戸(同2,830.8%増)、奈良県は428戸(同64.6%増)、滋賀県は442戸(同44.6%減)、和歌山県は119戸(同15.6%減)で、神戸市、兵庫県下、京都市、京都府下、奈良県では増加となった。
2020年度の1戸当たりの平均価格は4,160万円(同6.6%増)で、2年ぶりに上昇した。エリア別に見ると、大阪市は4,162万円(同13.5%増)、大阪府下は4,505万円(同5.1%増)、神戸市は3,454万円(同5.1%減)、兵庫県下は4,686万円(同0.3%減)、京都市は3,555万円(同2.0%減)、京都府下は3,901万円(同26.3%増)、奈良県は3,977万円(同2.0%減)、滋賀県は3,768万円(同2.9%減)、和歌山県は3,653万円(同9.0%減)となり、大阪市、大阪府下、京都府下で上昇する結果となった。㎡単価は平均69.8万円(同1.0%増)で、8年連続で上昇した。
出典:(株)不動産経済研究所 「近畿圏のマンション市場動向―2020年度(2020年4月~2021年3月)」より抜粋して作成