トップ>不動産トピックス>住まいにおける女性の決定権、「キッチンまわりの機器やデザイン」が過半数
(株)LIXIL住宅研究所はこのたび、「住まいにおける女性の決定権に関する調査報告」を発表した。平成28年3月14~21日に、全国の一戸建て(持ち家)に住む既婚女性500人(30代・40代・50代・60代それぞれ125人ずつ)を対象として、住まいにおける女性の決定権についてインターネット調査を実施したもの。
今の住まいを建てた(購入した)際、場所や間取り、住宅設備などについて、夫婦のどちらが最終的に決めることが多かったかを単一回答で聞いたところ、「夫」が43.0%(「夫が決めることが多かった」16.0%、「どちらかというと夫が決めることが多かった」27.0%)、「妻」が36.8%(「自分が決めることが多かった」13.0%、「どちらかというと自分が決めることが多かった」23.8%)となり、その差は6.2ポイントだった。
住まいを建てた(購入した)とき、妻の意見の方が強かったことを複数回答で聞いたところ※1、最も多いのは「キッチンまわりの機器やデザイン」(54.1%)で(図1)、次いで「各部屋のカーテンや壁紙」(39.8%)、「家の間取り(部屋数、部屋割りなど)」(30.1%)の順となった。同社では「上位項目の半数を水まわりのものが占め、『水まわりは自分の領域』といった妻の意識が強く出た形」と見ている。また、妻の意見が最終決定に大きく関わった理由(複数回答)※2は、「家事は主に自分がおこなっているから」(45.7%)が最も多く、次いで「家にいる時間は自分の方が長いから」(29.5%)、「自分の意見が妥当であり、夫も納得したから」(28.9%)の順となった。
※(株)LIXIL住宅研究所 「住まいにおける女性の決定権に関する調査報告」より抜粋して作成
住まいを建てた(購入した)とき、夫に対してどのような不満を持ったかを複数回答で聞いたところ※1、夫に対して不満を持った人は32.3%で、内訳は「もっと相談に乗ってほしかった(相談しても適当な返事をした)」(12.5%)、「予算も考えずに理想ばかりを語る(高望みしすぎる)」(8.0%)、「相談ではなく、自分の意見ばかりを押し付けてきた」(6.8%)などだった。
また、住まいを建てた(購入した)ときに、検討したハウスメーカー、工務店、不動産会社などの営業マンの対応のうち、どのようなことが建てること(購入)を決定する後押しになったと思うかを複数回答で聞いたところ※1、最も多いのは「分かり易い簡潔な説明をしてもらった」(31.6%)で(図2)、次いで「住宅購入に関しての自分の話をきちんと聴いてくれた」(26.8%)、「住宅購入に関する専門的な提案をしてもらった」(25.1%)の順となった。
※(株)LIXIL住宅研究所 「住まいにおける女性の決定権に関する調査報告」より抜粋して作成
※1 | 今の住まいを建てた(購入した)際、「現在の住まいを建てた(購入した)ときは、まだ結婚していなかった」または「現在の住まいは自分たちで建て(購入し)てはいない(親などから譲り受けた)」を選択しなかった399人が対象 |
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※2 | 今の住まいを建てた(購入した)際、「現在の住まいを建てた(購入した)ときは、まだ結婚していなかった」または「現在の住まいは自分たちで建て(購入し)てはいない(親などから譲り受けた)」を選択しなかった人のうち、「住まいを建てた(購入した)とき、妻の意見の方が強かったこと」で「特にない」を選択しなかった339人が対象 |