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不動産取引の先輩に聞く「こうすればよかった」住まい探し体験談

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借りるときの体験談「防犯設備のしっかりした物件を選べばよかった」

見知らぬ人がエレベーターに。セキュリティーに不安が

仕事の部署が変わり、帰宅時間が遅くなりがちに。夜道が不安なので、駅から近い物件に住み替えることにしました。駅前商店街があるので夜遅くなっても人通りがあるし、これなら安心、と思っていました。でも、住み始めてみると、近くのコンビニには深夜まで若者が集まって騒いでいたり、マンションのエントランスがオートロックではないため、見知らぬ人とエレベーターに乗り合わすことがあり、少し不安を感じるようになりました。

物件探しのときに、女性専用マンションを不動産会社に勧められたものの、女性専用ということがわかると、それも不用心じゃないかと思ったのでやめました。駅に近くて、部屋の設備も充実していて、防犯設備もしっかりしていてとなると、それなりに家賃も高くなってしまいます。紹介されたこのマンションは分譲タイプなので、日中は管理人さんが常駐していて管理もしっかりしてそうだったし、入居者とのコミュニケーションもよさそうだったので、決めました。エントランスがオートロックじゃなくても大丈夫かな?と思って……。

日々の生活は満足していますが、管理人さんがいなくなる夜間の防犯については、もう少し慎重に考えればよかったと反省しています。見知らぬ人がいたらエレベーターに一緒に乗らないとか、玄関はすぐに開けないとか、自己防衛も大事だと思っているところです。

東京都・岩田さん(仮名)会社員
家族構成/本人・女性(29歳)

優先順位を決めることが物件選び成功のキモ

駅に近い、日当たりがいい、収納が多い、設備が充実している……。部屋探しにあたって希望を挙げれば、キリがありません。限りある予算で満足のいく物件を選ぶには、どうしても譲れない条件は何か、を決めることが大切です。
このケースでは、もともと防犯面の不安があって住み替えを検討したのですから、セキュリティーがしっかりした物件、ということが優先順位1番だったはず。
数多く物件を見ていくうちに、どうしても「いい物件」に気持ちが傾くのは当然のこと。感情に流されないためには、優先順位をきちんとメモし、物件見学の際には、自分なりのチェックリストを作って、あとから比較できるようにするなど、理性的に判断できる工夫をしたいものです。

賃貸の設備では、こんなところもチェック!

  • 防犯設備も多種多様。どこまで必要?
    昨今、入居者の防犯意識の高まりもあり、オートロック、TVモニター付きインターホン、鍵穴が複雑なディンプルキーなどの防犯設備が整っている物件が増加しています。エレベーター内に設置した防犯カメラの映像をエントランスでチェックできるシステムまで導入しているマンションもあります。どの程度の防犯設備があれば安心とは一概には言えませんが、設備が充実すればそれだけ家賃に反映されますから、不動産会社のアドバイスや入居者に聞くなどして検討するようにしましょう。
  • シングル向け、ファミリー向けで設備も違う
    追い焚き機能がついているお風呂、オーブンレンジがついたシステムキッチン。こんな設備がついた物件を見れば、心が動かされてしまうことでしょう。でも、シングルでこんな設備は本当に必要でしょうか? 賃貸物件もシングル向け、ファミリー向けで設備仕様を変えています。自分のライフスタイルに合った必要な設備は何かも書き出しておくようにしましょう。
  • 分譲マンション内の賃貸住戸のチェックポイント
    分譲マンションの所有者が個別に賃貸に出しているケースがあります。こうした物件を借りる際は、賃貸だけの物件と違い、賃貸人が注意すべきことがあります。そのマンション特有の部屋の使用細則に従うのは当たり前ですが、住戸内への立ち入りを求められる建物・設備点検もあります。また、防災訓練や住民総会などへの参加を呼びかけられることも。住民同士のコミュニケーションが防犯にもつながりますから、積極的に参加する姿勢も大切だといえます。

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