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トラブル事例集

買うときのトラブル

マンションの管理規約に関するトラブル
「ペットが飼える」と言われたのに、実際は駄目なこともある?

不動産会社の販売員に、「ペットが飼えます」といわれてマンション購入を検討しています。しかし、契約前に管理規約を見たら、ペット飼育は禁止されていることがわかりました。

販売員の言葉だけではなく、重要事項説明や管理規約などの書面で確認しましょう。

販売員から「室内犬や猫程度なら飼えます」などと説明を受けた場合でも、契約前にしっかりと確認することが重要です。宅地建物取引業法の規定により、不動産会社には、購入予定者に対して物件に関する重要事項を説明する義務があります。この説明は、宅地建物取引士の資格を有する担当者が書面を交付して行いますので、本当にペットが飼えるのかどうか、書面にはどのように記載されているかを確認しましょう。また、マンションの管理規約(新築で未入居の場合は管理規約の案)でペットに関する項目を実際に確認することも大切です。
なお、ペットが飼育できないマンションであっても、購入後に管理組合で協議して、管理規約を「ペット飼育可」に変更することは不可能ではありません。ただし現実的には、規約の改正は簡単なことではありませんので、どうしてもペットを飼いたい場合は、確実にペットを飼えるマンションを購入しましょう。

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マンションのバルコニーに布団を干してはいけない?

天気がよかったのでバルコニーの手すりに布団を干していたのですが、「マンションの使用細則で禁止されている」と怒られてしまいました。

マンションの使用細則で、手すりに布団を干すことを禁止している場合もあります。

マンションには、主に管理組合の運営などを定めた管理規約、マンション内での日常生活のルールや約束事を定めた使用細則があります。この使用細則で、「バルコニーの手すりに寝具、敷物、洗濯物などを干すこと」が禁止されている物件も多いようです。特に高層や超高層マンションの場合、万一落下したときに危険であること、下の階にほこりやゴミが落ちて迷惑になること、マンションの美観を損ねることなどの理由で禁止されているようです。
マンションに居住する場合には、使用細則で定められたルールをきちんと守らなくてはいけません。物件購入に当たっては、管理規約だけではなく、使用細則についても中身を熟読して十分に理解しておく必要があります。なお、新築マンションを購入する場合は、引き渡し前に開かれる入居説明会などで、管理規約や使用細則の詳しい説明が行われることが多いようです。

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マンションの窓を防音ガラスにしようとしたら駄目と言われた。

中古マンションを買って、外の音が気になるので窓を防音ガラスにしようとしたら、禁止されていると言われました。

マンションの窓は共用部分ですから、個人で取り替えることはできません。

マンションには共用部分と専有部分があります。壁・床・天井・柱などのマンションの構造を支える部分、共同で使用するエレベーターや廊下などは共用部分であり、個人でリフォームはできません。これに対して、各住戸の玄関の内側からサッシの内側までの居住部分は専有部分であるため、間仕切り壁を含む室内部分は個人でリフォームすることができます。
窓(サッシ)については共用部分になりますから、原則として個人で取り替えることはできません。ただし、サッシの鍵や網戸などは区分所有者の専用使用が認められているので、ガラスが割れたときの交換、鍵の交換などのメンテナンスは個人が行うことが認められていることが多くなっています。
もし、防音や断熱などのために窓ガラスを替えたいということであれば、現在のサッシの内側にもう一組サッシを取り付けて、二重サッシにするなどの対応が考えられます。その場合は、室内の専有部分の工事であっても、上下階や隣戸に騒音などの迷惑をかけることもあるので、管理組合に届け出て、近隣住戸に挨拶しておくようにするのがいいでしょう。

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