トップ>不動産トピックス>買い時感は2年連続で減少、既存(中古)住宅は「きれいであれば抵抗はない」が約4割
2019年2月20日
(公社)全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)及び(公社)全国宅地建物取引業保証協会(全宅保証)はこのたび、「不動産の日(9月23日)アンケート―住宅の居住志向及び購買等に関する意識調査―」の結果を発表した。2018年9月21日~11月30日に、全国の20歳以上の男女その他を対象としてインターネット上でアンケート調査を実施し、1万8,601件の有効回答を得たもの。
不動産は買い時だと思うかを単一回答で聞いたところ、「買い時だと思う」は16.3%となり、前回調査(2017年度)の19.9%から減少した。「買い時だと思わない」も前回の24.7%から減少し、22.6%に。「分からない」は前回の55.4%から61.0%に増加した。「買い時だと思う」は、前回に続き減少していることから、全宅連では、「『買い時感』は減退しているといえる」と見ている。
「買い時だと思う」と回答した3,036人に、その理由(単一回答)を聞いたところ、「消費税率が上がる前だから」(45.0%)が最も多く、次いで「住宅ローン減税など税制優遇が実施されているから」(25.3%)、「今後、住宅ローンの金利が上昇しそうなので(今の金利が低いので)」(13.7%)の順となった(図1)。一方、「買い時だと思わない」と回答した4,212人にその理由(単一回答)を聞いたところ、「不動産価値が下落しそうだから」(29.8%)が最も多く、次いで「自分の収入が不安定または減少しているから」(23.1%)、「地震や水害などの天災が心配だから」(13.7%)の順となった。
※(公社)全国宅地建物取引業協会連合会・(公社)全国宅地建物取引業保証協会 「不動産の日アンケート―住宅の居住志向及び購買等に関する意識調査―」
既存(中古)住宅に抵抗はあるかを単一回答で聞いたところ、「きれいであれば抵抗はない」(39.8%)が最も多く(図2)、次いで「売買金額と状態のバランスを見て判断する」(33.2%)、「まったく抵抗がない」「どんな状態であろうと抵抗がある」(同率13.5%)の順となった。 「まったく抵抗がない」と「きれいであれば抵抗はない」を合わせると53.3%となり、約半数は、既存(中古)住宅への抵抗感が薄い結果となった。
また、既存(中古)住宅流通の促進に関わる制度の認知についても調査したところ、安心R住宅※1について「知っている」と回答した人は6.4%、瑕疵保険※2は16.3%、インスペクション※3は7.7%となった。
※1 「安心R住宅」について詳しくは当サイト「話題の不動産キーワード:VOL.46 安心R住宅」を参照。
※2 「瑕疵保険」について詳しくは当サイト「不動産便利ツール:住宅の瑕疵(かし)保険」を参照。
※3 「インスペクション」について詳しくは当サイト「不動産便利ツール:建物検査(インスペクション)」を参照。
※(公社)全国宅地建物取引業協会連合会・(公社)全国宅地建物取引業保証協会 「不動産の日アンケート―住宅の居住志向及び購買等に関する意識調査―」