トップ>不動産トピックス>リフォーム費用は平均649万9,000円、中古(既存)物件取得者の過半数がリフォーム後に入居
(株)リクルート住まいカンパニーはこのたび、「2016年 リフォーム実施者調査」の結果を発表した。300万円以上のリフォームを3年以内に実施した、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)・東海圏(愛知県・三重県・岐阜県)・関西圏(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県)在住で20歳以上の男女を対象として、平成28年9月20~21日にインターネット調査を実施し、844人の有効回答を得たもの。
リフォーム費用を聞いたところ、全体の平均は649万9,000円で(図1)、前年の641万5,000円から増加した。築年数別に見ると、築10年未満では469万2,000円だったが、築40年以上では839万2,000円となり、大きく差が開く結果となった。住居種別ごとに見ると、一戸建てでは675万7,000円、マンションでは519万4,000円となり、差は156万3,000円だった。
リフォーム対象住居の築年数を聞いたところ、最も多いのは「20~30年未満」(36.8%)で、次いで「10~20年未満」(23.0%)、「30~40年未満」(22.8%)の順。平均築年数は26.2年(前年26.0年)だった。
リフォームのきっかけ(複数回答)は、「住宅設備が古くなった・壊れた」(42.9%)、「家が古くなった・老朽化した」(40.4%)、「設備の使い勝手に不満がある」(31.5%)の順に多く、一戸建て・マンションとも上位3位は同じ項目だった。
※(株)リクルート住まいカンパニー 「2016年 リフォーム実施者調査」
リフォームした住宅の入手経路を単一回答で聞いたところ、「中古(既存)で購入/譲り受け」は26.7%を占めた。このうち、「中古(既存)で購入した後/親族から譲り受けた後、居住期間は経ないで、リフォームを実施してから、住み始めた」は51.1%、「中古(既存)で購入した後/親族から譲り受けた後、居住期間を経て(住んでから不満、不便があったため等により)、リフォーム実施に至った」は48.9%となり、中古(既存)物件を取得した人のうちリフォームをした後に入居した人は過半数を占める結果となった。
中古(既存)物件を購入して入居前にリフォームをした理由(複数回答)は、「住みたい物件を見つけたがリフォームが必要だったから」(41.2%)が最も多く、次いで「リフォームすることで、自分好みの家にしたかったから(デザイン)」(37.1%)、「リフォームすることで、自分好みの家にしたかったから(間取り)」(28.9%)の順だった。
中古(既存)物件を購入して入居前にリフォームした人に、購入の際に並行して検討していた住宅(新築マンション・注文住宅等)を複数回答で聞いたところ、「並行して検討していたものはない」(56.7%)が最も多く、前年(平成27年)の48.8%から増加した。また、当初検討していた購入物件予算を聞いたところ、平均は3,045万4,000円だった(図2)。
※(株)リクルート住まいカンパニー 「2016年 リフォーム実施者調査」