トップ>不動産トピックス>将来の地震で自宅が被災した際の再建費用、「特に準備はしていない」が4割超
SBI少額短期保険(株)はこのたび、「地震防災に関するアンケート調査結果」を発表した。平成28年8月5~7日に、全国の持ち家に住む20代~60代の男女を対象として、地震防災に関するアンケート調査を実施し、563人の有効回答を得たもの。
近い将来、現在自分が住んでいる地域で大地震が発生すると思うかを単一回答で聞いたところ、「発生すると思う」と回答した人の割合は29.0%で、前年調査時の23.9%から上昇した。「どちらかといえば発生すると思う」は32.5%(前年34.2%)で、合計すると6割超が、近い将来大地震が発生すると思っていることが分かった。
また、大地震が発生した場合、自宅は倒壊や損傷などで大きな被害を受けると思うかを単一回答で聞いたところ、「大きな被害を受けると思う」は23.4%(同17.1%)、「どちらかといえば被害を受けると思う」は38.5%(同42.2%)で、「大きな被害を受けると思う」と回答した人の割合が上昇した。同社では、「比較的地震が少ないと思われていた九州地方で今年4月に熊本地震が発生したことが影響していると考えられる」としている。
自宅が「地震」で被災した際に、自宅を再建する費用の捻出方法としてどのような方法を準備しているかを複数回答で聞いたところ、「特に準備はしていない」(41.2%、前年39.0%)が最も多く(図1)、次いで「地震保険」(同39.3%、41.7%)、「貯蓄やその他金融資産」(同29.3%、29.9%)の順となった。
自宅が「地震」で被災した際の、家具や家電製品の購入・避難時の住居費などの自宅を再建する費用以外の費用がどのくらいかかると思うかとの問い(単一回答)では、「300万円」(33.2%)が最も多く、次いで「500万円」(26.3%)、「100万円」(18.8%)の順だった。一方、仮に「地震」で自宅が被災し再建する場合の費用の何%程度の準備ができているかを単一回答で聞いたところ、「ほとんどできていない」(36.9%)が最も多く(図2)、次いで「50%程度」(15.6%)、「30%程度」(12.1%)の順となり、「十分な準備ができているとは言えない状況」であることが分かった。
※SBI少額短期保険(株) 「地震防災に関するアンケート調査結果」