トップ>不動産トピックス>金利低下の影響を受けて、「住まいの買い時と感じる」が2割弱に上昇
(株)リクルート住まいカンパニーはこのたび、「『住まいの買いどき感』調査(2016年3月度)」の結果を発表した。一般生活者の「買い時感」の実態を把握することを目的に、3ヶ月に1度実施しているもので、今回は平成28年3月17~28日に、首都圏(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)、札幌市、仙台市、東海(愛知県・岐阜県・三重県)、関西(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)、広島市、福岡市に在住している20~69歳の男女を対象としてインターネット調査を実施し、5万7,157人の有効回答を得た。
持ち家非意向者(「賃貸に住み続けたい(持ち家を買うつもりはない)」)と未定者(「まだわからない、未定」)を除いた人に、「今は住宅の購入や建築・リフォームのタイミングだと感じているか」を単一回答で聞いたところ、「住まいの買い時」と感じている人は19.3%(図1)で、前回(平成27年12月)の16.0%から3.3ポイントの上昇となった。このうち、住み替えやリフォームを検討している人では44.2%と、前回の41.2%から3.0ポイント上昇した。検討している住宅のタイプ別に見ると、中古一戸建て購入検討者では42.0%(前回36.4%、5.6ポイント上昇)、注文住宅購入検討者では42.7%(同37.4%、5.3ポイント上昇)だった。また、新築分譲マンション購入検討者では43.6%(同38.8%、4.8ポイント上昇)、中古マンション購入検討者では40.2%(同36.1%、4.1ポイント上昇)となり、「マンション検討者でも買いどき感の伸びがみられる」結果となった。
※(株)リクルート住まいカンパニー 「『住まいの買いどき感』調査(2016年3月度)」より抜粋
「今は住宅を買うタイミング、建築・リフォームするタイミングだと感じている」人に、買い時と感じる理由を複数回答で聞いたところ、最も多いのは「お金が借りやすいから」(29.6%、前回14.2%)で(図2)、次いで「金利が下がりそうだから」(同28.0%、2.3%)、「消費税率の引き上げが平成29年に予定されているから」(同27.5%、31.8%)の順となった。「金利が下がりそうだから」(25.7ポイント上昇)や「お金が借りやすいから」(15.4ポイント上昇)が大幅に上昇していることから、同社では「日銀によるマイナス金利導入に伴う市場金利低下の影響がうかがえる」と見ている。
また、「今は住宅を買うタイミング、建築・リフォームするタイミングだと感じている」人のうち、過去3ヶ月間に、具体的に物件を検索したり、建築・リフォーム会社の情報収集をしたりといった何らかの検討行動をとった人※は40.4%で、前回の44.6%から4.2ポイントの低下となった。
※過去3ヶ月間に、「具体的に物件を検索した。もしくは建築・リフォーム会社の情報収集をした、している」「資料請求をした」「モデルルームや住宅展示場、モデルハウスを見学した」「不動産会社、建築、リフォーム会社を訪問した」「購入する物件や、建築・リフォームの依頼先と契約した」のいずれかに1つでも回答した人
※(株)リクルート住まいカンパニー 「『住まいの買いどき感』調査(2016年3月度)」より抜粋