トップ>不動産トピックス>子ども夫婦の4割近くが3世代同居を希望、理由は「自分や子どもが急病の時に心強い」
(株)オウチーノはこのたび、「3世代同居に関するアンケート調査」の結果を発表した。首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住で子どもがいる20~49歳の既婚男女を対象として、平成27年11月12~14日にインターネット調査を実施し、717人の有効回答を得たもの。
「3世代(自分と配偶者、子ども、親もしくは義親)で同居したいと思うか」を単一回答で聞いたところ、全体の36.5%(「3世代同居したいと思う」15.5%、「自分の親となら3世代同居したいと思う」17.9%、「配偶者の親となら3世代同居したいと思う」3.1%)が、同居を希望していることが分かった(図1)。また、「既に自分の親と3世代同居している」は5.7%、「既に配偶者の親と3世代同居している」は4.2%となり、合計すると、「3世代同居をしたい、もしくは既にしている人」は、全体の46.4%となった。一方、「3世代同居したいと思わない」は45.0%だった。
「3世代で同居したいと思う」または「同居している」理由を複数回答で聞いたところ、最も多いのは「自分や子どもが急病の時に心強い」(14.2%)で(図2)、次いで「親・義親が急病の時にすぐ対応できる」(11.8%)、「子どもが祖父母と触れ合うことができる」(10.0%)の順となった。同社では「自分や家族の健康を考えたときのメリットや、育児・家事のサポートが受けられるメリットから、同居を選択する傾向にあるようだ」と見ている。
※(株)オウチーノ 「3世代同居に関するアンケート調査」
「3世代同居したいと思わない」と回答した人に、その理由を複数回答で聞いたところ、最も多いのは「気遣いが増える」(25.8%)で、次いで「プライバシーが確保できない」(17.8%)、「生活時間やリズムが違う」(17.5%)、「価値観が違う」(17.4%)、「干渉を受けやすい」(15.1%)、「性格が合わない」(6.2%)、「その他」(0.2%)の順となった。
同社では、「3世代同居をしている人、もしくはしたいと思っている人と、3世代同居をしたくないと思っている人は約半数ずつ」だったことを踏まえ、「3世代同居は、気遣いが増えるなどのデメリットもある一方、共働き夫婦・待機児童が多い現代において祖父母に子どもを見てもらえる点は大きなメリット」とし、「同居は難しくとも、二世帯住宅の活用や近居などによって、家族のつながりを持ち、かつ同居に近いメリットを享受することこそ、現代に合った暮らしなのではないだろうか」と指摘している。