トップ>不動産トピックス>賃貸住宅の部屋探し、「スマートフォンサイト・アプリ」の利用率が増加傾向
(株)リクルート住まいカンパニーはこのたび、「2014年度賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査」首都圏版・関西版の結果を発表した。平成26年度に賃貸物件を契約した人の行動実態を把握することを目的に、平成26年4月1日~平成27年3月31日の間に賃貸住宅へ入居し、現在も居住している首都圏(東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県)及び関西圏(大阪府・京都府・兵庫県)の男女を対象として、平成27年5月12日~5月25日にインターネット調査を行ったもの。首都圏では715件、関西圏では473件の有効回答を得た。
部屋探しに利用した情報源について複数回答で聞いたところ、最も多いのは首都圏・関西圏ともに「PCサイト」(首都圏49.2%、関西圏44.6%)だったが(図1)、平成24年度(同61.2%、60.0%)、平成25年度(同57.1%、46.5%)と減少傾向が続く結果となった。2位以下は、首都圏では「スマートフォンサイト・アプリ」(29.9%)、「不動産会社に直接訪問」(28.7%)の順、関西圏では「不動産会社に直接訪問」(33.6%)、「スマートフォンサイト・アプリ」(23.9%)の順だった。「スマートフォンサイト・アプリ」は、首都圏・関西圏とも、平成24年度(首都圏18.5%、関西圏12.8%)、平成25年度(同22.7%、21.7%)と連続して増加した。
※(株)リクルート住まいカンパニー 「2014年度賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査」(首都圏版・関西版)より抜粋して作成
部屋探しのために訪問した不動産会社店舗数を単一回答で聞いたところ、平均は、首都圏1.7店舗、関西圏1.5店舗。最も多いのは、首都圏・関西圏とも「1店舗」(同42.8%、49.7%)だった。「0店舗(訪問していない)」は首都圏で12.2%、関西圏で11.2%となり、1割超が一度も不動産会社へ訪問せず物件を決定していることが分かった。
部屋探しの際に見学した物件数を単一回答で聞いたところ、平均は首都圏3.4件、関西圏3.6件で、過去3年間では横ばいだった。「0件(見学していない)」は首都圏で9.5%、関西圏で8.7%となり、1割弱が一度も物件を見学せずに物件を決定していることが分かった。
また、「次に引っ越す時は(も)絶対欲しい」設備・仕様を、項目ごとに単一回答で聞いたところ、必要度※1は、首都圏・関西圏とも1位~6位が同じ結果となった(図2、3)。必要度が最も高い「エアコン付き」については、利用経験率※2は首都圏96.1%、関西圏86.7%と首都圏でやや高いが、必要度では首都圏71.0%、関西圏49.5%と大きな差が見られた。2位から6位では利用経験率にそれほどの差はないが、必要度では「都市ガス」で首都圏(56.9%)が関西圏(45.7%)を大きく上回り、逆に関西圏のほうが必要度が高いのは、「追い焚き機能つきの風呂」(首都圏40.6%、関西圏41.6%)、「宅配ボックス」(同27.0%、28.3%)などだった。
※1「次に引っ越す時は(も)絶対欲しい」「次に引っ越す時は(も)できれば欲しい」「次に引っ越す時はいらない」の3段階のうち、「次に引っ越す時は(も)絶対欲しい」を選択した割合
※2「現在住んでいる物件に設置されている+過去に住んでいた物件に設置されていた」の合計
※(株)リクルート住まいカンパニー 「2014年度賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査」(首都圏版・関西版)より抜粋して作成