トップ>不動産トピックス>「住まいの買い時と感じる」は18%、3四半期ぶりに上昇
(株)リクルート住まいカンパニーはこのたび、「『住まいの買いどき感』調査(2015年3月度)」の結果を発表した。一般消費者の「買い時感」の実態を把握することを目的に、3ヶ月に1度実施しているもので、今回は平成27年3月14~20日に、首都圏(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)、札幌市、仙台市、東海(愛知県・岐阜県・三重県)、関西(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)、広島市、福岡市に在住している20~69歳の男女を対象としてインターネット調査を実施し、5万8,275人の有効回答を得た。
持ち家非意向者(「賃貸に住み続けたい(持ち家を買うつもりはない)」)と未定者(「まだわからない、未定」)を除いた人に、「今は住宅の購入や建築・リフォームのタイミングだと感じているか」を単一回答で聞いたところ、「住まいの買い時」と感じている人は18.0%で(図1)、前回(平成26年12月)の15.4%から上昇。平成26年6月期以来、3四半期ぶりの上昇となった。このうち、住み替えやリフォームを検討している人では44.7%と、前回(40.0%)から4.7ポイント上昇した。検討している住宅のタイプ別に見ると、新築分譲マンション購入検討者(46.1%、前回40.4%、5.7ポイント上昇)と、中古マンション購入検討者(42.1%、前回35.5%、6.6ポイント上昇)で、上昇幅が大きかった。
※(株)リクルート住まいカンパニー 「『住まいの買いどき感』調査(2015年3月度)」より抜粋して作成
「今は住宅を買うタイミング、建築・リフォームするタイミングだと感じている」人に、買い時と感じる理由を複数回答で聞いたところ、最も多かったのは前回と同様「消費税率の引き上げが平成29年に予定されているから※1」(前回27.2%→今回27.7%)で(図2)、次いで「景況感が上昇しているから」(同15.0%→19.0%)、「今のほうが住宅ローン減税など税制優遇のメリットがありそうだから」(同13.1%→16.6%)の順となった。上位項目の推移を見ると、「景況感が上昇しているから」は平成26年3月以来減少傾向だったが、今回は上昇する結果となった。
なお、「今は住宅を買うタイミング、建築・リフォームするタイミングだと感じている」人のうち、過去3ヶ月間に、具体的に物件を検索したり、建築・リフォーム会社の情報収集をしたりといった何らかの検討行動をとった人※2は44.1%で、前回の45.6%から1.5ポイント減少した。
※1 平成26年9月までは「今後、消費税率の引き上げがあるから」として調査
※2 過去3ヶ月間に、「具体的に物件を検索した。もしくは建築・リフォーム会社の情報収集をした、している」「資料請求をした」「モデルルームや住宅展示場、モデルハウスを見学した」「不動産会社、建築、リフォーム会社を訪問した」「購入する物件や、建築・リフォームの依頼先と契約した」のいずれかに1つでも回答した人
※(株)リクルート住まいカンパニー 「『住まいの買いどき感』調査(2015年3月度)」より抜粋して作成