トップ>不動産トピックス>「買い時と感じる」のは約16%、理由のトップは「今後、消費税率の引き上げがあるから」
(株)リクルート住まいカンパニーはこのたび、「『住まいの買いどき感』調査(2014年9月度)」の結果を発表した。一般消費者の「買い時感」の実態を把握することを目的に、3ヶ月に1度実施しているもので、今回は平成26年9月5~10日に、首都圏(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)、札幌市、仙台市、東海(愛知県・岐阜県・三重県)、関西(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)、広島市、福岡市に在住している20~69歳の男女を対象としてインターネット調査を実施し、5万7,863人の有効回答を得た。
持ち家非意向者(「賃貸に住み続けたい(持ち家を買うつもりはない)」)と未定者(「まだわからない、未定」)を除いた人に、「今は住宅の購入や建築・リフォームのタイミングだと感じているか」を単一回答で聞いたところ、「住まいの買い時」と感じている人は16.4%で(図1)、前回(平成26年6月)の16.4%と同水準だった。このうち、住み替えやリフォームを検討している人では40.1%と、前回(38.5%)から上昇した。前回まで下落傾向が続いていたが、5四半期ぶりに上昇に転じた。
※(株)リクルート住まいカンパニー 「『住まいの買いどき感』調査(2014年9月度)」より抜粋して作成
「今は住宅を買うタイミング、建築・リフォームするタイミングだと感じている」人に、買い時と感じる理由を複数回答で聞いたところ、最も多かったのは、前回と同様「今後、消費税率の引き上げがあるから」(前回29.1%→今回32.8%)で(図2)、次いで「住宅価格が上昇しそうだから」(18.7%→16.7%)、「物価が上昇しそうだから」(17.0%→16.5%)の順となった。「消費税率の引き上げがあるから」は、前回まで下落傾向だったが、「次の10%引き上げを見据えてか」今回3.7ポイント増加。「住宅価格が上昇しそうだから」と「物価が上昇しそうだから」は、平成25年6月には20%以上だったが、「徐々に下落傾向」だという。「今のほうが住宅ローン減税など税制優遇のメリットがあるから」と「お金が借りやすいから」は、平成25年12月以降、上昇傾向となっている。
一方、買い時だと感じていない人に、その理由を複数回答で聞いたところ、最も多かったのは、前回同様「先行きの不透明感がまだ強いから」(21.8%→21.4%)で、次いで「期待感だけで実態がよくなっているわけではないから」(20.6%→19.8%)、「雇用が不安だから」(16.0%→15.9%)の順だった。
※(株)リクルート住まいカンパニー 「『住まいの買いどき感』調査(2014年9月度)」