トップ>不動産トピックス>首都圏中古マンション・中古一戸建ての成約件数、前年同期より減少
(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)はこのたび、「季報 Market Watch サマリーレポート 2014年7~9月期」を発表した。同機構に登録された不動産物件のうち、首都圏(東京都区部、東京都多摩地域、埼玉県、千葉県、横浜市・川崎市、神奈川県その他)における平成26年7~9月の不動産流通市場の動向をまとめたもの。
平成26年7~9月の首都圏における中古マンションの成約件数は7,588件(前年同期比マイナス9.0%)で、2四半期連続での減少となった。成約㎡単価は首都圏平均で42.3万円(同プラス5.5%)と、7四半期連続での上昇となり、平成7年4~6月期(42.6万円)の水準に並んだ。平均成約価格は2,728万円(同プラス5.0%)で、8四半期連続での上昇となり、平成7年4~6月期(2,691万円)の水準を上回った。成約物件の平均専有面積は64.4㎡(同マイナス0.5%)で、6四半期連続での縮小となった。平均築年数は19.7年(同プラス0.2年)で、5四半期連続の上昇。築年帯別の成約件数構成比を見ると、築31年以上の物件が占める割合は23.6%となり、平成23年7~9月期の20.1%から3.5ポイント増加する結果となった。
エリア別に見ると、成約件数は、全てのエリアにおいて前年より減少しており、同機構は「首都圏全般に取引の停滞傾向が続いている」と見ている。また、成約㎡単価は、全てのエリアで前年より上昇しており、特に東京都区部は前年同期比プラス8.0%と、上昇幅が大きかった。
※(公財)東日本不動産流通機構 「季報 Market Watch サマリーレポート 2014年7~9月期」より抜粋して作成
平成26年7~9月の首都圏における中古一戸建ての成約件数は2,637件(前年同期比マイナス11.3%)で、4四半期連続での減少となった。
平均成約価格は2,915万円(同マイナス0.3%)で、4四半期連続で下落した。成約物件の土地面積は平均153.0㎡(同プラス2.7%)で、3四半期ぶりに拡大。建物面積は平均106.4㎡(同プラス0.3%)で、6四半期ぶりの拡大となった。平均築年数は20.9年(同プラス0.8年)。築年帯別の成約件数構成比を見ると、築31年以上の物件が占める割合は21.5%となり、平成23 年7~9月期の19.8%から1.7ポイント増加する結果となった。
エリア別に見ると、成約件数は、中古マンションと同様、全てのエリアで減少しており、「中古一戸建て住宅についても首都圏全般に取引が停滞気味となっている」と同機構では見ている。特に神奈川県では前年同期比でマイナス16.5%となり、減少幅が大きかった。また、平均成 約価格は、東京都では前年より上昇(同プラス4.6%)しており、特に都区部では前年同期比でプラス7.9%と上昇幅が大きかった。しかし、東京都以外のエリアでは下落しており、「地域ごとの価格の動きに差異がみられる」結果となった。
※(公財)東日本不動産流通機構 「季報 Market Watch サマリーレポート 2014年7~9月期」より抜粋して作成