トップ>不動産トピックス>住宅ローンの借り入れ先を自分で探した人は、紹介された人より金融リテラシーが高い
(株)オールアバウトとSBIモーゲージ(株)はこのたび、共同で実施した「住宅ローンに関する調査」の結果を発表した。1都3県(東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県)在住で過去3年以内に住宅ローンを組んで住宅を購入した30~50代の男性を対象として、平成26年8月1日にインターネットで調査を実施し、636人(30代214人、40代213人、50代209人)の有効回答を得たもの。調査では、対象者を「自分で探した金融機関でローンを組んだ人」と、「不動産業者などから紹介された金融機関でローンを組んだ人」に分け、両者の傾向を分析している。
毎月の住宅ローンの支払金額について聞いたところ、「1円単位まで知っている」と回答した人の割合は、住宅ローンを自分で探した金融機関で借りた297人では24.2%、不動産業者などから紹介された金融機関で借りた339人では20.1%となり、約4ポイントの差が生じた。
また、現在借りている住宅ローンの金利について、「小数点以下まで把握している」と回答した割合は、住宅ローンを自分で探した人では42.1%、紹介された人では31.9%(図1)と、約10ポイントも差が生じる結果となった。定期預金や投資を行ったり、市場金利の変動や経済ニュースをチェックするなど、家計まわりでの活動をしている割合も、自分で探した人が紹介された人を10ポイント程度上回っているという。
これらのことから同調査では、「自分で住宅ローンの借り入れ先を探して選んだ人はそうでない人よりも、現在支払っている金額や金利を把握し、家計まわりでも経済ニュースや市場金利を気にかけ、投資なども行っているなど、金融リテラシー(必要な金融の知識や情報を取得し、金融を主体的に判断できる能力)が高いことがわかった」としている。
※(株)オールアバウト・SBIモーゲージ(株) 「住宅ローンに関する調査」
平成26年4月の消費増税に伴い、固定費の見直しとして住宅ローンの借り換えを検討したかどうかを聞いたところ、「既に借り換えを行った」と回答したのは、住宅ローンを自分で探した人では15.5%だったが、紹介された人では8.0%にとどまった(図2)。一方、「特に何も考えていない」との回答は、自分で探した人では44.1%だったが、紹介された人では59.0%に及んだ。
また、今借りている住宅ローンが5年後にどう変わるかを聞いたところ、紹介された人は、自分で探した人よりも、「あまり変わらない気がする」(自分で探した人18.9%、紹介された人25.4%)、「よくわからない」(同4.0%、9.4%)といった曖昧な回答が多く見られたという。
※(株)オールアバウト・SBIモーゲージ(株) 「住宅ローンに関する調査」