トップ>不動産トピックス>夏に「冷房・給湯」で使う電力消費量は、冬の「暖房・給湯」の約半分
旭化成ホームズ(株)はこのたび、「エコ生活に関する会員の行動.意識の変化やエネルギー消費量の推移」を発表した。同社が平成14年12月から公開している会員制のウェブサイト「EcoゾウさんClub」の10年間の取り組みをまとめたもの。会員は、電気・ガス・水道・灯油の使用量などを毎月入力することで、自分自身のエネルギー使用状況やCO2排出状況など多数の指標をグラフ化し、前年との比較や会員内のランキングなどを確認することができる。
季節によるエネルギー消費量(電気・ガス・灯油)について見たところ、10年間での大きな変化はなく、毎年冬に大きなピークが見られ、1月のエネルギー消費量は、8月のエネルギー消費量の約1.7~2.0倍になることが分かったという。夏と冬とで用途別の電力消費量を比較すると、冬(平成21年2月)の「暖房と給湯」で使う電力消費量は、夏(平成20年8月)の「冷房と給湯」で使う電力消費量の約2倍となることが分かった(図1)。
※旭化成ホームズ(株) 「エコ生活に関する会員の行動.意識の変化やエネルギー消費量の推移」
夏、リビングダイニングで暑い時に最初にとる行動を複数回答で聞いたところ、「窓を開放する」が毎年最も多く、「扇風機を回す」は年々増加している(図2)。「エアコンを入れる」は、平成25年(総数212件)の結果では34%だったが、このうち「エアコンを入れる」だけを選んだのは4%なので、「残りの30%は扇風機等、その他の採涼方法と兼用していると思われる」と同社では見ている。一方、多様な夏の採涼行動と比べ、冬では、81%が何らかの暖房類を選択していたという。
※旭化成ホームズ(株) 「エコ生活に関する会員の行動.意識の変化やエネルギー消費量の推移」