トップ>不動産トピックス>玄関のドアチャイムが鳴った際、「ドアをいきなり開ける」は60代以上の男性で36%
パナソニック(株)はこのたび、「玄関チャイム」「空き巣の行動に関する認知」「ドアホンの保有状況や購買意欲」についての調査データをまとめた、玄関周りの防犯意識についての調査結果を発表した。平成25年11月1~6日にインターネット調査を行い、全国の20~60代以上の男女500人の有効回答を得たもの。
自宅の玄関のドアチャイムが鳴った際、まずどのような行動をとるかを聞いたところ、全体では「ドアホン※を見る」(47.4%)が最も多く(表1)、次いで「玄関のドアをいきなり開ける」(21.0%)、「玄関ののぞき穴から外を見る」(19.4%)、「居留守を使う」(6.0%)の順となった。
性別・年代別に見ると、「玄関のドアをいきなり開ける」は、男性で29.2%、女性で12.8%と、男性の方が多かった。特に60代以上の男性では36.0%と、3人に1人以上が訪問者を確認せずに玄関のドアを開けると回答した。一方、30代の女性では、58.0%が「ドアホンを見る」、30.0%が「玄関ののぞき穴から外を見る」と回答しており、合計すると9割弱が訪問者をまず確認している。また、20代の女性では「居留守を使う」(20.0%)が「ドアホンを見る」(50.0%)に次いで多く、同社では「訪問者への警戒心の高さがうかがえる」と見ている。
来訪者の予定がない日に、玄関のドアチャイムが鳴ったときの心境を複数回答で聞いたところ、「対応が面倒くさい」(63.2%)、「誰が来たか不安」(42.2%)、「誰が来たか楽しみ」(7.8%)、「人と話せるから嬉しい」(0.4%)の順となった。
性別・年代別に見ると、60代以上の男性では「誰が来たか楽しみ」が20.0%と、他のどの世代よりも多く、同社では「こうした期待感もあり確認なしに玄関を開けている」と予想している。一方で、「誰が来たか不安」との回答は、20代の女性(56.0%)と30代の女性(58.0%)で他の世代より多く、また、独身女性でも57.7%と多かった。
※モニター付きのインターホン
※パナソニック(株) 「玄関周りの防犯意識について」の調査結果より抜粋
同社では、平成15年の(財)都市防犯研究センター JUSRIリポートで、空き巣が留守を確認する方法は「インターホンで呼ぶ」(約46%)が最も多いことから、「空き巣が家に侵入する前に、不在かどうかを確認するため、ドアチャイムを鳴らすことがあることを知っているか」を聞いた。
全体では49.0%、男性では49.2%、女性では48.8%が「知っている」と回答(表2)。性別・年代別に見ると、特に60代以上では「知っている」が男性で62.0%、女性で64.0%と多かった。ところが、空き巣の留守の確認方法を知っているにもかかわらず、訪問者を確認せずにドアを開ける割合は、60代以上の男性では29.0%、60代以上の女性では21.9%を占めた。同社は、「空き巣とばったり遭遇する危険性もあるため、まずは訪問者を確認する必要がある」と指摘している。
※パナソニック(株) 「玄関周りの防犯意識について」の調査結果