トップ>不動産トピックス>「3歳になるまでは家庭で世話すべき」と考える働く女性は3割以上
NPO法人【仕事と子育て】カウンセリングセンターはこのたび、「【仕事と子育て】男女の意識調査報告」を発表した。子育て中の25~49歳の既婚男女1,545人を対象として、平成25年6月14~16日にインターネット調査を実施したもの。
「子どもが3歳になるまでは母親が家庭で世話をするべきである」という考え方についてどう思うかを聞いたところ、子どもがいて正社員として働く既婚女性(286人)のうち11.9%が「そう思う」、24.1%が「ややそう思う」と回答し、「子どもがいて正社員として働いているにも関わらず、女性の36%が『子どもが3歳になるまでは母親が家庭で育てるべき』だと考えている」ことが分かった。
また、「子どもの都合で突然遅刻や早退、休みなどを取らなければならない」ことについては、子どもがいて正社員として働く既婚女性の約8割(「そう思う(心苦しく思う)」45.1%、「ややそう思う」36.7%)が、「家庭の事情や子どもがいることで、残業や出張などができない」ことについては約7割(同31.1%、39.5%)が、心苦しさを感じていることが分かった。
同センターでは、「正社員として働く女性の3割以上が今なお“3歳児神話”を否定できず、子どもを預けて働くことに忸怩たる思いを抱えている」一方で、「子どもの都合でバリバリ働けないことに心苦しさを感じる女性が8割もいる」と指摘している。
子どもがいて正社員として働く既婚女性(286人)と、子どもがいる既婚男性(386人)に対し、「家事」「子育て」「仕事」「自分の中身や外見」「夫婦で考えたり行動すること」「地域との交流」「親、親戚などとの交流」のそれぞれについて、「今よりも時間をかけたい」「今よりも丁寧に取り組みたい」「今よりもお金をかけたい」「もっと工夫をしたい」「もっと他からの援助がほしい」「もっと楽しくイキイキ取り組みたい」「いつも焦りがある」「いつも不足感がある」のどれに当てはまるかを複数回答で聞いたところ、男性の「子育て」に対する意識は、「今よりも時間をかけたい」が52.9%※(女性54.2%)、「今よりも丁寧に取り組みたい」が56.7%(同63.6%)、「今よりもお金をかけたい」が46.1%(同41.6%)、「もっと工夫をしたい」が39.6%(同41.3%)と、女性並みに高くなっていることが分かった(図)。男性より女性が高かったのは、「家事」について「もっと工夫をしたい」(女性69.6%、男性30.1%)、「自分の中身や外見」について「今よりもお金をかけたい」(同57.3%、37.6%)だった。
正社員として働く既婚女性(515人)と既婚男性(515人)に、息子にはどうあってほしいかを単一回答で聞いたところ、「育休をとって、子育てに関わってほしい」は男性で34.2%を占め、女性(37.7%)と同程度となった。一方、娘にはどうあってほしいかを単一回答で聞いたところ、「子育て中は、仕事をやめて、専業主婦になってほしい」が女性では5.6%だったのに対し、男性では約4倍の21.2%となった。
※ 数字は1位と2位の合計
※NPO法人【仕事と子育て】カウンセリングセンター 「【仕事と子育て】男女の意識調査報告」より抜粋