トップ>不動産トピックス>住宅ローンの金利タイプ、今年に入って「固定期間選択型」「全期間固定型」が増加
住宅金融支援機構はこのたび、「民間住宅ローン利用者の実態調査 金利タイプ別利用状況(2013年3月・4月期)」を発表した。平成25年3~4月に民間住宅ローンを借り入れた全国の20~60歳未満の人(学生、無職は除く)を対象にインターネットによるアンケート調査を行い、570件(3月277件、4月293件)の回答を得たもの。調査期間は平成25年4月19日~5月15日。なお、金利タイプ別利用状況は平成21年度より原則として毎月発表されていたが、平成25年3月・4月期より、隔月に公表されている。
住宅ローンの金利タイプには、「変動型」「固定期間選択型」「全期間固定型」の3つがある。それぞれの金利タイプについて、詳しくは、当サイト「不動産基礎知識:買うときに知っておきたいこと:7-1 住宅ローンの種類」を参照のこと。
調査結果によると、利用した住宅ローンの金利タイプで、最も多かったのは「変動型」で、3月で49.1%、4月で45.7%と、3月から4月にかけて減少する結果となった(図)。平成25年1月に47.9%と50%を下回ってから、4ヶ月連続で過半数を下回っている。また、平成24年からの直近1年間の「変動型」の推移を見ても、最も低い割合となった。
「変動型」に次いで多かったのは「固定期間選択型」で、3月では27.8%、4月では30.4%と、「変動型」とは逆に3月から4月で増加する結果となった。特に、「固定期間選択型」のうち、当初の金利が固定される期間が「10年」のものの割合は、3月は8.3%だったが、4月は15.0%と、大幅に増加している。また、「全期間固定型」も、3月の23.1%から4月は23.9%となり、増加した。
今年に入って「固定期間選択型」や「全期間固定型」などの固定型へシフトする傾向が強まっているが、金利の先高感を踏まえ、返済額の見通しができる固定型が選ばれていると考えられている。
※住宅金融支援機構 「民間住宅ローン利用者の実態調査 金利タイプ別利用状況(2013年3月・4月期)」より抜粋
※長期金利(10年国債利回り)は、財務省「国債金利情報」より抜粋