トップ>不動産トピックス>平成24年度の首都圏中古マンション成約件数は過去最高、成約価格は2年連続で下落
(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)はこのたび、「首都圏不動産流通市場の動向(2012年度)」を発表した。同機構に登録された不動産物件のうち、首都圏(東京都区部、東京都多摩地域、埼玉県、千葉県、横浜市・川崎市、神奈川県その他)における平成24年度(平成24年4月~平成25年3月)の不動産流通市場の動向をまとめたもの。
平成24年度の首都圏における中古マンションの成約件数は、前年度の2万9,620件から9.5%増加し、3万2,448件となった(図1)。3年ぶりに前年度を上回り、過去最高だった平成21年の3万1,312件を上回った。エリア別に見ても、全てのエリアで前年度を上回っており、特に東京都区部は13.0%増、千葉県は11.2%増と、2ケタ台の増加となった。
成約物件の㎡単価は、首都圏平均で38.40万円(前年度比0.7%下落)となり、2年連続で下落した。エリア別に見ても、全てのエリアで下落している。成約物件価格は首都圏平均で2,515万円(同0.04%下落)となり、㎡単価と同様に2年連続の下落となった。成約物件を価格帯別に見ると、1,000万円未満の比率が前年度の19.0%から19.4%に拡大し、1,000万円以上2,000万円未満の比率が24.8%から24.2%に縮小した。
平均専有面積は65.51㎡(同0.7%拡大)、平均築年数は19.01年(前年度18.50年)で、経年化が進んでいる。
※(公財)東日本不動産流通機構 「首都圏不動産流通市場の動向(2012年度)」より抜粋
中古一戸建ての成約件数は、前年度の1万766件から9.2%増加し1万1,756件と、2年連続で前年度を上回り、平成15年以来、9年ぶりの1万1,000件台となった(図2)。エリア別で見ても全てのエリアで前年度を上回っており、特に東京都では都区部が16.7%、多摩地域が10.6%増と2ケタ台の増加となった。
成約物件価格は、首都圏平均で2,927万円(前年度比0.3%下落)と、2年連続で下落。エリア別に見ると、多摩地域のみ2.2%上昇したが、他のエリアは全て下落した。価格帯別に見ると、2,000万円未満の比率が36.9%から37.2%に拡大し、3,000万円以上5,000万円未満の比率が26.9%から26.6%に縮小している。
平均土地面積は149.27㎡(同0.8%拡大)、平均建物面積は105.98㎡(同0.5%拡大)と、ともに拡大となった。平均築年数は19.87年(前年度19.40年)で、中古マンションと同様に経年化が進んでいる。
※(公財)東日本不動産流通機構 「首都圏不動産流通市場の動向(2012年度)」より抜粋