トップ>不動産トピックス>不動産広告の「徒歩圏」は10分まで、「築浅」は5年までとの認識が最多
不動産情報サイト事業者連絡協議会(以下RSC)はこのたび、一般消費者向けに実施した「不動産広告に関するアンケート」の調査結果を発表した。不動産広告の様々な表記について、一般消費者の認識(理解)を調査し、今後の広告表記の参考にするために、平成23年9月7~8日に行ったもの。1年以内に不動産を購入・賃貸済、または購入・賃貸を検討中の20歳以上の一般消費者(学生を除く)を対象にインターネットによるアンケート調査を実施し、2,070人(男性903人、女性1,167人)の有効回答を得た。回答者のうち、既購入者は310人(15%)、購入検討者は725人(35%)、既賃貸契約者は310人(15%)、賃貸検討者は725人(35%)で、平均年齢は38.0歳。
「徒歩圏」とは、駅から住まいまで何分くらいまでを指すと思うかを分単位で聞いたところ、「10分」との回答が最も多く38.4%(男性39.6%、女性37.4%)を占め、平均は12.6分(同12.4分、12.7分)だった。「20分」との回答は、9.0%(同8.2%、9.6%)に留まった。購入・賃貸別に見ると、「16~20分」との回答は、不動産購入者・購入検討者では11.2%、賃貸契約者・賃貸検討者では7.3%と3.9ポイントの開きがあることから、RSCでは「徒歩圏と考える範囲は購入ユーザーの方が広い」と見ている(図1)。
また、「周辺施設(生活利便施設:コンビニ、学校など)」とは、住まいから徒歩何分くらいの範囲を指すと思うかを分単位で聞いたところ、最も多かった回答は「10分」で31.1%(同32.2%、32.6%)を占めた。平均は9.7分(同9.1分、10.2分)と、「駅から住まいまで」より平均2.9分狭くなっている。購入・賃貸別に見ると、不動産購入者・購入検討者では平均10.0分、賃貸契約者・賃貸検討者では平均9.4分となり、「“駅から”と同様、購入の方が徒歩圏の範囲は広い」結果となった。
※本アンケートでは「整数」での回答を求めており、グラフでは回答を「範囲」でまとめている
※不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC) 「不動産広告に関するアンケート」調査結果より抜粋
「築浅物件」とは、築何年くらいまでを指すと思うかを年単位で聞いたところ、「5年」との回答が最も多く45.0%(男性43.3%、女性46.4%)、次いで「3年」が27.1%(同28.2%、26.2%)となり、5年までの合計は8割超を占めた(図2)。一方で「20年を超える回答も相当数あり」、平均は5.2年(同5.4年、5.1年)となった。
購入・賃貸別に見ると、不動産購入者・購入検討者では平均5.0年、賃貸契約者・賃貸検討者では平均5.5年と「購入の方が『築浅』に対してシビア」な結果となった。また、世帯年収別に見ると、300万円未満(268人)の平均5.6年に対し、1,000万円以上1,500万円未満(193人)では平均4.6年となり、RSCでは「年収が高い方が『築浅』を短く考える傾向にある」と見ている。
※本アンケートでは「整数」での回答を求めており、グラフでは回答を「範囲」でまとめている
※不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC) 「不動産広告に関するアンケート」調査結果より抜粋