トップ>不動産トピックス>物件検索後の問い合わせは72.5%に、問い合わせ後の訪問は74.8%にそれぞれ上昇
不動産情報サイト事業者連絡協議会(以下RSC)はこのたび、「不動産情報サイト利用者意識アンケート」の調査結果を発表した。不動産情報サイトの利用実態とその推移を調査するために年1回実施しているもので、今回は9回目。一般消費者向けにインターネット上でアンケート調査を実施し、不動産情報サイトでの物件検索経験者915人(男性41.8%、女性58.2%)の有効回答を得たもの。調査期間は平成23年6月22日~9月22日。
インターネットでの物件検索後、72.5%(賃貸65.8%、売買77.0%)が実際に不動産会社に問い合わせをしていることがわかった(図1)。これは、前年(平成22年)の67.3%(同53.1%、73.9%)から5.2ポイント上昇している。特に売買物件検索者(総数547人)では、77.0%と8割近くが実際に問い合わせをしていた。問い合わせた社数の平均は、3.4社(前年3.5社)。賃貸では2.9社、売買では3.7社だった。
不動産会社への問い合わせ方法を複数回答で聞いたところ、最も多かったのは「メール」で、前年の72.8%から減少して71.5%だった。賃貸では前年の61.4%から71.5%に上昇する一方、売買では76.6%から71.5%に減少している。「電話」は49.2%と前年の54.5%から減少しており、特に賃貸では45.5%(前年61.8%)と半数を下回る結果となった。「その他」の回答の中では、「“不動産会社を直接訪問”という回答が目立った」(RSC)という。
※不動産情報サイト事業者連絡協議会 「『不動産情報サイト利用者意識アンケート』調査結果」
問い合わせ後、実際に不動産会社を訪問した人※の割合は、前年の72.7%(賃貸72.4%、売買72.8%)から増加して、74.8%(同69.0%、78.1%)となった(図2)。特に、売買検索者のうち、問い合わせをした不動産会社のみを訪問した人の割合が51.3%(前年46.7%)と上昇し、過半数を占めたことが特徴。訪問した社数の平均は、前年と同様2.8社。賃貸では2.3社、売買では3.0社となった。全体での最多回答は「2社」で28.1%、次いで「1社」が26.1%だった。
不動産会社を訪問後、物件の契約をした人は59.5%と、前年の48.1%から大幅に増加(図3)。RSCでは「震災による春の需要期の後ズレも影響した」と見ている。売買契約者では、問い合わせをした不動産会社で物件を契約した人が50.1%(ネットで探した物件を契約した人38.9%、ネットで探した物件以外を契約した人11.2%)と、前年の35.9%(同28.6%、7.3%)から増加。「『問い合わせをした不動産会社』で契約したユーザーの伸びが大きい」結果となった。
また、問い合わせから契約までの期間は、賃貸では「1週間~1ヶ月未満」が最も多く54.6 %(前年54.0%)。3ヶ月未満の合計は91.6%で、前年の98.3%から減少しており、長期化している。一方、売買では「1ヶ月~3ヶ月未満」が最多で46.5%(前年42.6%)。3ヶ月未満の合計は、前年の79.1%から増加して80.2%となり、「契約までの期間が僅かに短縮」した。
※「訪問していない」という回答以外の合計
※不動産情報サイト事業者連絡協議会 「『不動産情報サイト利用者意識アンケート』調査結果」